2008年8月10日 (日)

モルグ街の殺人

エドガー・アラン・ポー作

【注意・ネタバレあり】

パリにある大店の後家さんは、容貌が猿に似ているため、陰で「猿後家」とあだ名されている。当人はそれをひどくいやがり「サル」「ゴリラ」「チンパンジー」「オランウータン」などの言葉は店では禁句となっている。ところが店に出入りをしているC・オーギュスト・デュパンという男が、最近モルグ街で起こった殺人事件の謎を解き明かし真犯人の名前を口にしたために、後家さんの機嫌をひどくそこね、あやうく店への出入りを禁止されそうになる。

デュパンはあわてて、さっき言った真犯人は自分の勘違いだったと誤魔化し

「えへん、あの殺人事件の犯人は私のみたところご寮人さんに勝るとも劣らない美女でございます。そうですな、昔の人にたとえますと…」

「なんじゃ、クレオパトラかえ?」

「いえ、よう狒狒(楊貴妃)に似てござります」

【関連情報】

『モルグ街の殺人』(Wikipedia

『C・オーギュスト・デュパン』(Wikipedia

落語のあらすじ 千字寄席 『猿後家』

 

(古賀)

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2007年12月 8日 (土)

マーダー・キャピタルの殺人

エドガー・アラン・ポー作

探偵オーギュスト・デュパンが、ワシントン市(別名murder capitalの殺人発生率を一夜にして全米一に押し上げた大量殺人事件の真相に迫る。

桜の巨木を一撃で切り倒す威力を持つ大斧George Washington's axeを手にして血も凍るような惨劇をまき起こしたあげく、「私がやりました」と正直に名乗り出てきてホメられた犯人の意外な正体とは?

「アメリカ一の殺人鬼が実はアメリカ一の正直者でもあったため探偵の活躍する余地が全くない」ゆえにミステリファンにはあまり評価されないこの作品だが、実は「モルグ街の殺人」より先に執筆された世界最初のミステリ。

【関連情報】

『ワシントンD.C.』(Wikipedia

『ジョージ・ワシントン』(Wikipedia

『モルグ街の殺人』(Wikipedia

 

(古賀)

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2007年8月31日 (金)

まだらの紐

コナン・ドイル作

【注意・ネタバレあり】

夜な夜な聞こえる奇怪な動物の鳴き声の謎を解くためにヘレン・ストーナー嬢とその4人の姉と義父のロイロット博士の住む古い屋敷にやって来たシャーロック・ホームズとワトスン博士を待ち受けていた奇怪な事件とは?

 

「ヘレン、紐よ!まだらの紐よ!」 と言い残して1番目の姉が最初の晩に死亡。

「ヘレン、顔よ!猿の顔よ!」 と言い残して2番目の姉が次の晩に死亡。

「ヘレン、手足よ!虎の手足よ!」 と言い残して3番目の姉が3日目の晩に死亡。

「ヘレン、胴体よ、狸の胴体よ!」 と言い残して4番目の姉が4日目の晩に死亡。

「すると、ホームズ。被害者の寝室の通風口から出入りしていたのが毒蛇だという君の最初の推理は間違いだったと言うのか!」

「そうだよ、ワトスン。流石の僕も5人姉妹の殺害をくわだてたロイロット博士が日本から鵺(ぬえ)を取り寄せていたとは思わなかった。まあ、たまたま手に持っていた山鳥の尾で作った尖り矢が役に立ったよ」

【関連情報】

『まだらの紐』(Wikipedia

『鵺』(Wikipedia

 

(古賀)

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2007年8月25日 (土)

赤い部屋と青い部屋と黄色い部屋と緑の部屋と桃色の部屋の謎

ガストン・ルルー作

合体してパワーアップする密室の謎に青年新聞記者ルールタビーユとパリ警視庁の名刑事ラルサンが挑む!

「こんな時代に戦隊ロボットが出てくるはずがない」という人間心理の盲点をついた人間消失トリックが本格ミステリファンの心をがっちり鷲づかみ。

【関連情報】

『黄色い部屋の秘密』(Wikipedia

『ガストン・ルルー』(Wikipedia

 

(古賀)

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