国立美術館の「月の石」、実はただの木だったことが判明
アポロ11号が持ち帰ったとされていた、オランダ・アムステルダム国立美術館の所蔵する「月の石」が、実は江戸時代初期に活躍した日本人の彫刻職人である左甚五郎の彫った木彫りの月の石だったことが分かった。
この月の石は、アポロ11号が人類初の月面着陸から帰還した年に、乗組員から美術館に贈られたものとされていたが、月から帰還してまだ間がないのにNASAが月の石を手放すのは考えにくいとの指摘があったことから、贋作に造詣の深い評論家の藤田玲司さんに調査を依頼した結果、左甚五郎が『月石屋』という旅籠の主人の苦境を見かねて彫り上げた贋の月の石であることが明らかになったという。
オランダ・アムステルダム国立美術館長のコメント「月の石が毎晩美術館を抜け出して水を飲みに行くから前から少しおかしいとは思っていた。調査してもらった藤田玲司氏によれば、この月の石が本当に左甚五郎の作品であるならば50万ユーロ(約6680万円)以上で好事家に売れるという話だから、偽物だからといって必ずしも価値がないとは言えない。むしろ本物の月の石より歴史的価値があると言えるのではないか」
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(古賀)
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