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2008年12月

2008年12月30日 (火)

牛の刻参り(うしのこくまいり)

憎い相手に見立てた牛丼に毎夜五寸釘を打ち込むという古来より日本に伝わる由緒正しい呪い術。丑の刻参りとほとんど同じ効力があるが、牛の鼻ぐりを腕輪にした人間にしか効かないとか、呪いがかかった人間は食べてすぐ寝ると牛になるとか、そういうささいな点が少し異なる。

『丑の刻参り』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月29日 (月)

蟹大僧正(かにだいそうじょう)

猿に柿をぶつけられて死んだ蟹の子孫が、復讐を誓い巨大な蟹の妖怪となってあらわれたもの。

「両足八足大脚二足、横行自在にして眼、天を指す何」などの問答を仕掛け、答えられない者の頭の上に臼を落としてぺしゃんこにする。

しかしきき耳ずきんの力を借りた宇留寺の僧に正体を見破られ、頭の上に盥を落として笑いをとる法力により退治された。

『化け蟹』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月28日 (日)

裏六道(うらろくどう)

衆生が自らの善業や悪業によって輪廻転生する六道世界(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上界)の裏側に存在する世界

光を追い越すほどのすごい早さで善いことをするか、光を追い越すほどのすごい早さで悪事を働くか、光を追い越すほどのすごい早さで何もしないかすると、死後、その世界に生まれ変わるという。

『六道』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月26日 (金)

仏殺王(ぶっさつおう)

熱心な禅僧が「仏に逢うては仏を殺せ」という臨済の言葉を真にうけ仏殺しを企てる魔王と化したもの。

仏と同じ六つの神通力を持ちそれを用いて満英主菩薩を倒そうとしたが、極限まで究められた空の思想『空間究』の教えを聞いて目がさめ元の禅僧に戻った。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月24日 (水)

三郎手(さぶろうて)

殺された仙人の血を吸った土の中から生えてくる手の形をした奇怪な植物。仙人掌ともいわれる。

大切に育てると165尺まで成長するが、育つ育たないは本人の努力次第。

どこかでカランコロンとゲタの音がすると枯れてしまうという俗信がある。

『サボテン』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月23日 (火)

湯女天狗商法(ゆなてんぐしょうほう)

10人の湯女が集まって天狗の顔になる寄せ絵を高額で売りつける悪質な商売。騙し絵の一種。

『歌川国芳』(Wikipedia

『絵画商法』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月22日 (月)

安底羅(あんちら)

宇留寺に置かれた十二神将の木像の一つに妖怪が取り憑いて僧侶たちを誑かそうとしたもの。

小坊主が捧げたお供え物を喜んで小坊主ごと食べてしまったため、「神将が肉食をするとはおかしい」とささいなことで正体がばれてしまった。

『十二神将』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月21日 (日)

蟇守語り(がますがたり)

1話ごとに妖怪の画を1枚描きながら怪談話を十万語り終わると、十万匹の妖怪が画から飛び出してくるという俗信。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月20日 (土)

立ち独楽(たちごま)

四十八手の一つ。合体して一体となった男女が大気に亀裂を生みだすほどの超高速で回転しながらことを行う体位。

男女のどちらかが命にかかわるほど精力を消耗してしまうため妖怪を封印する以外の用途で使われることは少ない。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月19日 (金)

星違え(ほしたがえ)

空の星によって凶兆を占い、その星の持つ運勢が悪い場合は大地を別の方角に動かして災いを避け、もっと悪い場合は星そのものを粉々に破壊して災いを消去する平安時代の風習。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月18日 (木)

武狼犬之怪(ぶろうけんのかい)

高い山に登った山男の掌に一つ目と口ができ、巨大化して火を吐いたり光線を出したりする怪現象。

長い間妖怪の仕業と信じられてきたが,現在では雲や霧に光が散乱されたために山男の影や姿が変化して見える単なる大気光学現象であることがわかっている。

『ブロッケン現象』(Wikipedia

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月16日 (火)

増不意地蔵(ぞふいじぞう)

蟻地獄に落ちた人がその名を呼べば三百万億土彼方の光明国浄土からでも瞬時に駆けつけて救ってくれるというありがたい地蔵菩薩。他の地獄に落ちても救いに来てはくれるが駆けつける速度がかなり落ちるので急場には間に合わない。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月15日 (月)

唐天狗(からてんぐ)

世の中に不満を持っている草双紙作家などに取り憑く妖怪。取り憑かれた作家は「世の中のできごとは何でも自分の描いた作品のとおりになる」という高慢な妄想を抱くようになるという。

「天狗になる」という言葉はここからきているという説もある。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月14日 (日)

芋虫小僧(いもむしこぞう)

勝手に他家にあがりこんでその家の子供になりすまし、家を出て行くときは「子供の心が純真だと思うのは人間だけだ」と言って家人を皆殺しにする恐ろしい妖怪。座敷童子の一種。

鳥山石燕の『今昔超獣戯画』では空の割れ目からあらわれる巨大な芋虫の姿で描かれる。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月12日 (金)

世界三大落胆大陸くせかいさんだいがっかりたいりく)

観光名所として有名だが実際に訪れると期待外れの理由ですでに滅んでいる幻の大陸。

巨大な変色龍(カメレオン)に蝿と間違えられて食べられたアトランティス大陸はその一つ。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月11日 (木)

宇留寺達知くうるてらたっち)

男女の僧が手を合わせることにより仏の智慧を獲得し清浄な満英主菩薩の境地に達したもの。

この境地に達すると本来は童貞のまま一万五千歳を越えないと使えない超難度の法力も18~20歳そこそこで楽々使うことができるという。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月10日 (水)

野風流道人(やぷうるどうじん)

どことも知れぬ異国の地からやって来た謎の道士。妖怪と妖怪を合成して魔物を作りあげる術を操り、宇留寺の密教僧を苦しめた。「何だか大物っぽく見える」というだけの理由で、姿形がぐにゃぐにゃに歪んで見える不思議な隠れ里に住んでいる。

(『宇留寺満英主縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 9日 (火)

宇留寺五つの戒(うるてらいつつのかい)

旅の修行僧が宇留寺を出ていくときに門前の小僧に言い残していった在家信者が守るべき五つの戒。

一つ 腹ぺこのまま生き物を殺してはいけない

一つ 天気のいい日は他人のものを盗んではいけない

一つ 道を歩くときは自分の妻(夫)以外と交わってはいけない。

一つ 他人の力を頼りに嘘をついてはいけない

一つ 土の上を裸足で走り回りながら酒を飲んではいけない

『五戒』(Wikipedia

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 8日 (月)

金具狂坊(きんぐくるいぼう)

妖怪絵師石亥久壱(いしいきゅういち)の『画図百鬼逆襲』に描かれた巨大な座頭の姿をした妖怪。地中の奥深くに生息し、日夜地上征服をめざして陰謀を企てているが、常に「計画がたまたま宇留寺の僧侶の耳にはいって退治された」などのささいな理由で失敗する。

『地底人』(Wikipedia

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 7日 (日)

阿修羅法(あしゅらほう)

六道の一つ修羅の世界を統治する阿修羅王の定めた法律。永久に戦争を希求する反和戦乱主義の精神につらぬかれており、この法律に逆らったり人間界に逃げ出したりした者は死罪と定められている。

阿修羅法九条「一、修羅道の衆生は、闘争と破壊を基調とする欲界の戦乱状態を誠実に維持し、武力による威嚇又は武力の行使は、欲界の紛争を継続する手段としては、永久にこれを多用する。二、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを増強する。国の休戦権は、永久にこれを放棄する」

『阿修羅』(Wikipedia

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 6日 (土)

物草童子(ものぐさどうじ)

人を怠惰にする霊気をまきちらす精霊。この精霊に取り憑かれた人間は通常のものぐさになるが、精霊の霊気を浴びた周囲の人間は超のつく非常なものぐさになる。ものぐさ太郎はこの精霊に取り憑かれたため相対的に勤勉な人間となって都で立身出世したという。

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 5日 (金)

龍女成仏(りゅうじょじょうぶつ)

女性は五つの障りがあって人間のままでは仏になれないので、龍に身を変じて龍女になってはじめて成仏できるといういろんな意味で間違っている思想。

法華経提婆達多品の笛身魂(ふえみごん)竜王の魂魄に取り憑かれた妙齢の女性が龍神に変じて成仏する話を由来とする。

『変成男子』(Wikipedia

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 4日 (木)

赤奇羅蟹(あかぎらがに)

鋏を飛ばして何でも真っ二つにする蟹の化け物。地獄の責苦を描いた掛物を見せて人々をまどわす果心居士という幻術使いに操られていたが、果心居士の正体を暴いた旅の僧侶の法力により自分の飛ばした鋏が自分に返ってきて真っ二つになってしまった。

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 3日 (水)

露暴鼠(ろぼうねずみ)

要人の暗殺用に作られたからくり仕掛けの鼠。夜、鼠穴から出てきて眠っている要人に気がつかれないよう近づきほんの少しだけ囓ってまた穴に戻る。これを毎晩繰り返すうちに要人は影も形もなくなってしまうという。

これを防ぐためには鼠穴の近くに飯粒を塗ったおろし金をたてかけておくといい。鼠が出入りするたびにそれを舐めて体がどんどんすりおろされ、最後には骨だけになってしまう。

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 2日 (火)

牛鬼火(うしおにび)

愛のため自らを燃やし尽くした牛人の魂が変じた燐光を放つ怪火。

江戸の町に「明暦の火の7日間」という大火災を引きおこしたのはこの牛鬼火のしわざといわれている。

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2008年12月 1日 (月)

中古魔神(ちゅうこまじん)

蓮根神社に祭られている御神体を依代として現世に顕現した自称神様。

自分に産土神の彼女がいることを宣言しながら両手から火を吹いて各地を焼き払い、「男神は童貞であるべき」と信じる童貞厨の巫女の怒りをかった。

(『新宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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