« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月

2006年4月30日 (日)

地煉魔(じれんま)

山嵐という動物を攻撃すると、1度死んでもすぐにさらに長く鋭い針と狂暴な性格を持つ妖怪になって甦る。これを地煉魔と言う。

攻撃しても駄目、攻撃しなくても駄目というような苦境に立たされることを「ヤマアラシのジレンマ」と呼ぶのはここに由来する。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (1)

2006年4月29日 (土)

付喪送り(つくもおくり)

古くなった器物を火矢にのせて空に打ち上げる風習。

器物や道具は歳月を経ると妖怪(付喪神)になり様々な怪異をひき起こすようになるが、この世の外にある付喪神の墓場にちゃんと送り届けてやれば災いを免れることができるという考えにもとづく。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月28日 (金)

空界道運難(すかいどんなん)

火難、水難、風難などと同じく観音経にいう七難の一つ。

空から赤い火の玉になって落ちてきた巨大な獣に押し潰されるような災難。

お経を唱えても効き目はないが、匙を右手に持って空高くあげると観音の功徳により不思議とこの災難を免れることができると言われている。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月27日 (木)

悪魔メフィストフェレス(あくまめふぃすとふぇれす)

地獄の指導者。どんな女でも巨乳にすることができる絶大な魔力を持つ。

すべての学問を究めた大僧正を誘惑して地上の支配権を手にいれようとしたが、その僧侶が貧乳好みだったため敗退した。しかし油断はできない。メフィストフェレスは今度はあなたの心に挑戦してくるかもしれないのです。

なおメフィストフェレスの魔力はあまりにも絶大なため乳だけでなく全身もれなく巨大になるため、特殊な趣味の一部の者を除くとやや受けが悪い。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月26日 (水)

惨波羅火(ざんばらび)

何もないのに突然髷が燃えだし髪の毛がばらばらに乱れてしまうという怪現象。人体発火現象の一種。

惨波羅とは、八熱地獄の七番目の大熱地獄に住むという伝説の獣で、この獣の吐き出すほんの芥子粒ほどの火を消すためには世界中の海の水を全部使っても足りないといわれている。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月25日 (火)

卦魯仁屋文左衛門(けろにやぶんざえもん)

♪沖の暗いのに円盤が見える あれは卦魯仁屋きのこ船♪

江戸に動物のように歩く茸を大量に持ち込んで一夜にして財を築いた豪商。

「血を吸って身を肥やしている」などというあらぬ噂をたてられ、晩年は大爆発して四散するという悲惨な最期を遂げた。卦魯仁屋の屋敷は近所の人たちが焚き付けにいいといってばらばらにして持ってかえってしまったため今では跡形も残っていない。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月24日 (月)

雪ん子(ゆきんこ)

白い毛の生えた赤ん坊を抱いてくれと言ってあらわれる雪女。雪女の求めに応じて赤子を抱くとたちまち手の中で身長130尺の大入道に成長し暴れはじめる。求めを断ると死んでしまう。

雪ん子を幻と思ってとりあわないか、自分も130尺の大入道に変身して赤子と張り合うかすると、いつのまにか姿を消してしまうという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月23日 (日)

金留伝坊(ごるでんぼう)

手塚虫斎の「土呂呂画図百鬼集」に描かれた妖怪。

埋まっている金のありかを知らせるために「ちりんちりん」と鉦を鳴らしながら地底深くを物凄い速さで掘り進むという。別名金小僧。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月22日 (土)

奪奪婆(だだば)

あの世とこの世の境にある三面峠で亡者がやって来るのを待ち構え、捕まえては魂をこねて小さく押し縮め閻魔大王の前に連れていくという鬼婆。

「だだをこねる」という言葉はこの奪奪婆が亡者をこねるさまからきているのかというと、別にそういうわけではないのだという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (1)

2006年4月21日 (金)

五右衛門龍(ごえもんりゅう)

大阪城を丸ごと盗み出そうとしたため太閤殿下の怒りにふれて釜茹での刑にされた大泥棒石川五右衛門の霊が龍になったもの。

大きく成長すると大阪城をひと巻きにして壊してしまうおそれがあるので、まだ小さい蛇精のころから辛子を塗った大阪城を与えて人為的に大阪城ばなれを促進すると良いという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月20日 (木)

釣夷火怨落とし(ついふぉんおとし)

夜、大木の前を通りがかると、人間を押し潰そうと上から落ちてくる赤い大きな火の玉。妖怪釣瓶落としの一種。

とてつもなく上の方から落ちてくるので、大抵の場合最初に人間がいた地点に釣夷火怨が到達した時は、もうその人間はいなくなってしまっており不発に終わることが多い。

釣夷火怨に見事押し潰されるためには大木の下で千年以上もずっと動かないでいるぐらいの根気と寿命が必要だという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月19日 (水)

天狗穴(てんぐあな)

海の中に小屋を立てて暮らしていると、何者かに知らないうちに壁や屋根に穴を開けられ中に住めなくされてしまうことがある。

これは高速で回転する鼻を持つ天狗のしわざだそうだ。なぜ天狗が海の中にいるのかは謎。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月18日 (火)

邪身爛様(じゃみらんさま)

全身ひびのはいったぬりかべのような妖怪。

夜の山道を歩いていると突然、前に見えない壁が立ちふさがりどこにも進めなくなることがある。

そんなときは「邪身爛様、邪身爛様、人間の心とりもどしてくだされ」と唱えて、柄杓で地面に水をまくと、赤ん坊のような泣き声をあげて妖怪が逃げていき壁は消えてしまう。

子供むけの妖怪本には口から火を吐く恐ろしげな怪物として描かれることが多い。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月17日 (月)

トロール(とろーる)

地下十三万二千尺の洞窟の奥深くに隠れ棲む巨人族。太陽の光を浴びると石になってしまうにもかかわらず日光浴を好み、しばしば地上にあらわれる。そのため世界各地には謎の巨石像が数多くあるのだという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月16日 (日)

玄霧羅(けむら)

蝦蟇は千年生きると固い甲羅ができ、口から毒の瘴気を吐いたり尻尾から火柱を立てたり様々な怪異をあらわすようになるという。これを玄霧羅と呼ぶ。

中国の古書『抱朴子』にはこの玄霧羅を人が食えば仙人になることができると記されており、それを真にうけて毒にあたって死んだ中国の皇帝も数多い。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月15日 (土)

眠り高原竜(ねむりこうげんりゅう)

人の恋路を邪魔したために死んだ侠客「昇り高原竜の緋童羅」の背中の刺青をもとに作られた彫刻。左甚五郎の作品といわれている。

毎日夜中になると緋童羅の霊がとり憑いて動き出し馬を蹴り殺してまわったという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月14日 (金)

首塚(くびづか)

古代人が巨大武将平将門をわざと止めをささず液化して容器に入れ地面の下に封じた塚。

落雷や地震などのほんのちょっとした衝撃で怨霊が甦り祟りをなす迷惑な仕掛けになっている。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月13日 (木)

破拳黒夷通(はあけんくろいつ)

ある深い霧の日にどこからともなくあらわれた「日本人の兄弟」と自称する怪しい伴天連。

偽の巨大僧侶に化けて卍をあやつり、劣悪な人間をことごとく滅ぼそうとたくらんだ。

世界のどこかにいる総大将に「夜と霧」という謎の指令をうけて活動しているのだという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月12日 (水)

安藤礼古沌(あんどれいぶるとん)

江戸時代の狂歌師。生類霊有数無(しゅるれありすむ)狂歌の創始者。

鳥に地面を這わせたり、蝸牛に空を飛ばせたり、体内に隠れ里への通路を作ったり、体のあちこちから変な突起を出したりするようなやや人間離れした作風で知られる。歌そのものはわりに普通だったという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月11日 (火)

素返瑠彦(すぺるげん)

山彦といわれるこだま現象の一種。

普通のこだまは山に向って叫んだ声が返ってくるが、素返瑠彦は光が返ってくる。

素返瑠彦現象の起こる山にうっかり踏み入ると、そこに住みつく妖怪に身も心も乗っ取られてしまうという。

御臨保主山(おりんぽすさん)という深山で突然聞える奇怪な笑い声も同じ妖怪のしわざで、これを聞くと寿命が著しく縮む。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月10日 (月)

画芭奴穏(がばどん)

ある書生が芭奴穏という中国の画家が衝立に描いた若い乙女の姿に魅せられて、乙女を自分のものにしたいと欲した。

一人の老学者に聞いた方法により乙女を平面から立体の存在にすることに成功し、七生の間心変わりをせぬことを誓ったが、それからというもの乙女は朝から晩までナニもせず大きな鼾をかいて寝てばかりで書生は大変に閉口したという。

(ずっと後の世、ラフカディオ・ハーンがこの話を多少美化した『衝立の乙女』という物語を書いている)

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 9日 (日)

真珠の墓場(しんじゅのはかば)

老いて死期を悟った真珠貝が人知れずひっそりと死を迎えるために向かう秘密の場所。

そこには真珠がうず高く積もってできた大きな山が無数にあり、見つけた者は長者になれる。

しかしそこへ至る道は巨大な鯨に守られており、倒すのは容易ではないという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 8日 (土)

海星猫(ひとでねこ)

夜中になると巨大な行灯の油をぺろぺろ嘗めるという巨大な化け猫。

退治はわりとたやすいが、死ぬ間際に目から出る火花が油に引火して大火事になりやすい。

江戸の大火の大半は、この海星猫退治の際に起こったものだといわれている。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 7日 (金)

麒麟(きりん)

七千年前の聖人がこの世に再び出現し、目から怪光線を出しながら優れた政治を行ったときに出現するといわれる伝説の瑞獣。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

宙狸賽(そらたぬさい)

空から降ってきた狸が本物そっくりのサイコロに化けたもの。

壺振りの思い通り壺の中で自由にどんな目にもなれるが、大きさが165尺ほどもあるのでイカサマが非常にばれやすい。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 5日 (水)

児雷主(じらあす)

巨大な襟巻蜥蜴を操る妖術使い。富めるものから大蜥蜴(だけ)を奪い、貧しいものに大蜥蜴(だけ)を与える義賊。なぜか民衆に感謝されたことはあまりない。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 4日 (火)

うらん(うらん)

宇浪里(うなり)村の地中から突如あらわれて「うらん」という声を響かせる妖怪。妖怪うわんの一種だと思われる。

何かを欲しがっているらしいことはわかるので、米や野菜、肉、、小判、骨董品などいろいろなものをおそなえしたが、どれも満足してくれない。村人は途方にくれてしまった。

結局、その妖怪が何を欲しがっていたのかわかったのは、何百年もたって宇浪里村が宇浪里町にかわってからだったという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 3日 (月)

赤大名(あかだいみょう)

多々良島に住む妖怪の大将。

自分の体の色は赤くなければいけないと思い込んでおり、人間がやって来ると「俺の体は赤いか?」と尋ねる。うっかり「赤くありません」と返事をすると殺されてしまうという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

無何有の郷(むかうのきょう)

妖怪のみが住むといわれる島。発見者である妖怪研究家多々良勝五郎の名にちなんで多々良島ともいわれる。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 2日 (日)

薔薇地(ばらじ)

砂丘の中に突然夢幻(ゆめまぼろし)の如く古代都市があらわれる現象。

砂の中に棲む巨大な蟻地獄が吐き出す息によって起こるのだという。蜃気楼ともいわれる。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 1日 (土)

外修羅(げすら)

人の心臓を貪り食うといわれる外道な闘神。外修羅神。

粗忽な蜂がうっかり輪廻転生のやり方を間違えると、外修羅道に落ちて外修羅に生まれ変わるといわれている。

伴天連の娘が男に心臓の形をした茶色い菓子を贈るならわしの『伴天連太陰の日』にあらわれて菓子を奪い取って食べる。実は世評と違い本物の心臓は血生臭いので嫌い。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »