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2006年3月

2006年3月31日 (金)

緑餓鬼、緑柿(みどりがき)

柿の木が先祖返りをおこして人を食べるようになったもの。隣柿、客喰柿ともいわれる。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月30日 (木)

道中河僧(どうちゅうかそう)

体から巨大な茸を生やして三浦半島の付近に出没する海坊主。河童に茸が寄生して巨大化したものだという。

茸の一部が地面に落ちると巨大な毒茸が生えてきて、その胞子を吸った人間はみんな死んでしまう。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月29日 (水)

見去体(みえざるてい)

江戸の米相場を左右するといわれた姿の見えない妖怪。

本草学者平賀源内の発明したエレキテルによりその正体を暴かれ、城の井戸の中に封じ込められた。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月28日 (火)

卍(まんじ)

宇留寺に伝わる対妖怪用格闘術。右手と左手を卍の形に組み合わせて使うところからそう呼ばれる。

昔中国の光国寺の修行僧が蟷螂が鎌を十字に組み合わせて光線を放ち雀を倒すのを見て編み出したのが発祥。別名総死有武(すべしうむ)ともいう。すべての敵に完全な死を与える武術であるため。

かって何万何億もの数の妖怪網切(あみきり)の一族を根絶やしにしかけたことがある恐るべき技。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月27日 (月)

ペガサス

英雄ペルセウスが怪物メドゥサの頭を切り落とした際、首から流れ落ちた血潮が大地にしみこんで生まれた翼のはえた馬。空飛ぶ天馬。

飛行機とペガサスの大きな違いは、飛行機が空を飛ぶ原理は科学では完全に解明されていないのに対し、ペガサスが飛ぶ原理は完全に解明されているところ。

天馬の飛行原理:上からピアノ線で吊って操る。

(古賀)

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青魂赤魂(あおたまあかたま)

夜空を飛ぶ鬼火の一種。青魂が地獄から逃げ出した悪人の霊で、赤魂がそれを追いかけて地獄からやって来た金剛力士の霊だと言われている。

宇留寺のある修行僧があやまって赤魂にぶつかり命を失ったが、ほどなく生き返った。その後は様々な怪異が起こるたびに赤魂が巨大な僧侶の形をとってあらわれ、妖怪を退治するようになったという。

(『宇留寺卍縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月26日 (日)

朱手車(あけてぐるま)

ある村に異界からやって来た火炎に包まれた車が現われ、夜な夜な村の周辺を徘徊するようになった。

村人は祟りにあうのをおそれて夜になるとぴったり家の戸を閉ざしこの車を見たり噂をしたりしないよう気をつけていたが、ある一人の女は好奇心に負けてこっそり門戸の隙間から覗き見をし、その車が羽根もないのに空を飛び回るのを目撃してしまった。

見ているうちに車はこちらに向って飛んで来て女の家の前にぴたりと止まり「我を見るよりお前の夫を見よ」と声を出した。

女が後ろを振り返ると、血に染まった真っ赤な片手だけ残して女の亭主は蒸発していたという。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月25日 (土)

ナワール

メキシコ原住民の呪術師(シャーマン)の叡智により把握される物質を越えた形而上的実在。

熟練した呪術師になるとナワールを実体化し、古新聞をくくってひとまとめにして廃品回収に出したり、人を亀甲縛りにして身動きできなくし蝋燭の蝋をたらしたり、歩きながら三重側回旋交差とびをすることが可能。

しかしたとえそれが善い目的であったとしても経験の浅い者が早急にナワールの力を使うことは非常に危険である。人類学者カスタネダが弟子入りした呪術師ドン・ファンはそういう行いを「泥棒を捕えてナワールをなう」という言葉で強く戒めている。

(古賀)

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通魔里(つまり)

魔里(まり)というこの世の果てにある異界への通路が腸内にできて、体内の便が消滅してしまう病気。

通路が広がると、機巧仕掛けの大鳥まで吸い込まれるような巨大な穴に成長するため早期の治療が必要である。これが人の体を離れて空中に出現するようになったものを『亜外空(あげく)』という。

この世界には胡獱(とど)と呼ばれる巨大な怪物が生息しており、常に獲物がやって来るのを待ち受けている。「あげくのはて」「とどのつまり」という言葉は勿論ここに由来する。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月24日 (金)

光多獣(ぴたじゅう)

武芸者が武芸を競うために用いる光獣(ぴかじゅう)という半妖が進化して生まれた炎を操る妖怪。

本来は成長して雷獣(らいじゅう)になるはずが、自然界の均衡に何らかの狂いが生じたために生まれた鬼子だという。

予言の才を持ち飼い主に栄達を約束するとして珍重されたが、好物の炎を吸収しすぎると巨大化して真白に燃え尽きてしまうこともあるので注意が必要である。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月23日 (木)

僕生

中国の地理書『山海経』にも記載のある深山幽谷にすむ異形の怪物。

「複数の首を持ち、一つの首は蚯蚓、一つの首は螻蛄、一つの首は川蜘蛛に似ている。

太陽光線に弱く、光が当たるとその部分は皮膚が破れて真っ赤な血を流す。

人語を話し、自分のことを『僕等』と称する。人間の笑い声のような耳障りな鳴き声をあげる」

(五蔵山経より)

日本でも数少ないが目撃例があり、まんが家のやなせたかし氏は若い頃に山中でこの僕生に出会い強い霊感を得たという。

(古賀)

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離魂病(りこんびょう)

眠っている間に肉体から魂が飛び去り、あちこち彷徨っては悪さを働くという病気。

幼い女の子は精神と身体のバランスが崩れやすく、ほんのちょっとした刺激で肉体から霊魂が露出したような状態になるのでこの現象が起こりやすい。露離魂病とも言う。

幼い女の子を見ると魂が飛び去る男のことを『露離魂者(ろりこんもの)』と呼ぶのは勿論ここからきている。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月22日 (水)

UFO

unidentified falling ohagiの略語。

空から落下してくる黒くて甘い謎の物体。その正体としては宇宙人の食糧説、プラズマ化した鏡餅説、天使の和菓子コンテスト説、ナチス甘党の新兵器説などが唱えられている。

奇現象研究家チャールズ・フォートによれば、地上約27マイルの空中に巨大な棚があり、UFOはそこから落ちてくるのだという。

(古賀)

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黄河(ごうが、こうが)

数千年前、古代王朝を一夜にして滅ぼしたという伝説の怪物。

徳のない君主により悪がはびこり世の中が乱れると反乱(氾濫)を起こして暴れまわる。その正体は大量の水分。貝殻とか砂とか泥とかが混ざっているときもある。

「黄河を制するものは天下を制する」とは、この黄河退治の難しさをあらわした諺である。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月21日 (火)

酢蛸流(すだる)

琉球よりはるか南にある金蓮島(こんぱすとう)の守り神。

一説によれば、蛸焼になりたかったのに酢蛸にされた蛸の怨霊が結集して巨大な怪物になったものだといわれる。

酢蛸流の怒りで海が荒れたときにそれをしずめるために歌われるのが島に伝わる「酢蛸流節(すだーるぶし)」で、島の若者はこれを3番まで完璧に歌えてやっと一人前だという。

♪一目見た子にたちまち惚れて よせばいいのにすぐ手を出して わかっちゃいるけどやめられない

ア ホレ スイスイスダールラッタ スラスラスイスイスイー

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月20日 (月)

蝶々効果(ちょうちょうこうか)

天竺に生息する巨大な蝶が羽ばたきをすると、日本の東北の山奥に巨人があらわれるという現象。

和算の始祖関孝和によれば、全国各地に大太郎坊(だいだらぼっち)という巨人の伝説があるのは、この蝶々効果によるものだという。羽多浮来効果(ばたふらいこうか)ともいわれる。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月19日 (日)

黒星精(こくせいせい)

『絵本百物語 桃山人夜話』によれば、赤えいは島ほどにも大きくなる特異な魚として知られる。

そこでこの魚をもっと大きく育てあげて日本をのっとろうという悪巧みを考えたのが黒い星からやって来た悪い星の精である黒星精。白い星の精である白星精とは仲が悪い。

どういう風にのっとろうとしたかは不明だが、たぶん赤えいを日本と同じ大きさになるまで育てあげてから日本にかぶせて海に沈めてしまい、その後はなに食わぬ顔で本物の日本のふりをさせるつもりだったのであろう。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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羅候音(らごん)

海底神殿に眠る荒ぶる悪意と諧謔の邪神『烈羅候音(れっつらごん)に仕える海の眷属。

邪神を覚醒させるためその時々の流行の音楽を敏感にとりいれながら海中で盆踊りを踊り続けている。

もし邪神が目覚めて動き出すと日本は沈没するといわれている。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月17日 (金)

気無理天狗(けむりてんぐ)

2020年間も生きているうちに体内の気が古びて若いころのようには毎晩無理がきかなくなってきたので、人間をさらってきてその精気を奪い取り全盛期の精力を取り戻そうとたくらんだ天狗の一族。

「天狗に小便をかけられるとおちんちんがなくなる」と俗に言われているのは、この天狗の話が間違って伝わったものであろう。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月16日 (木)

泥食い(どろくい)

60年ごとに1度花を咲かせ、咲くと大災厄を引き起こすといわれる凶花。死出花、餓花、地獄花ともいわれる。正体はさざめ竹の花。

歴史の陰で暗躍する異端の集団、蒲公英団(たんぽぽだん)はこの泥食いと虹の卵を手にいれて彼等の首領を立ち上がらせこの世を地獄に変えようとたくらむ。

出没する処、必ず戦乱と流血と怪獣を呼ぶといわれる彼等が常に口ずさむ歌こそ、不気味きわまりなき『タンポポ団にはいろう』の歌である。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月15日 (水)

八幡の八分一不知薮(やはたのやぶいちしらず)

中に迷い込んだら何者かに八分の一の大きさに縮められてコロボックルの里に連れていかれてしまい、2度と出てこれないといわれる雑木林。 かって巨石文化時代の人間は今よりずっと大きかったが今よりずっとずっと方向音痴だったので、みんなこの薮の中に迷い込んで出てこれなくなり現在の大きさになったのではないかと言われている。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月14日 (火)

空蝉道士(うつせみどうし)

中国から大量の空魂(からだま)を率いてやってきた妖しの術を使う道士。

一説によれば中国よりもっと遠くの国からやってきたとのこと。天竺あたりであろうか。

空蝉道士を倒し、死人の魂を封じた石を厳重に封印したとしても、日本人の高僧の法力が石の霊力を完全にうち破らない限り危険はまだ続いているので注意が必要である。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月13日 (月)

金権化(かねごんげ)

鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれた毎日小判を食べないと死んでしまうという妖怪。

「人の心は千両箱で買える」と豪語していた活力門屋掘右衛門という商人に黄金霊がとり憑いて生きながらに金の亡者と化したものだという。

実在するものではなく、画師の石燕が当時の拝金主義の世相を風刺するために考えついた架空の妖怪という説が有力。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月12日 (日)

白粉雪(おしろいゆき)

真夏にもかかわらず江戸の町に雪が降り井戸の水が凍りはじめる怪現象。

暖かくなった雪国から別の雪国に引っ越す途中の雪女が、江戸に立ち寄って化粧を直しはじめたために起こるといわれている。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月11日 (土)

空魂(からだま)

魂の抜けた死人が何者かに操られて動き出したもの。手をだらりと下げたような格好でひょこひょこ歩くのが特徴。死人の魂を封じ込めた石を見つけ出してお札を貼れば動けなくなる。一種の僵屍(キョンシー)。

普通の僵屍(キョンシー)と大きく異なるところは「大きさが異なる」。空魂は身長が百三十尺を越えるが、普通の僵屍は30体以上が肩車をしているのでない限りそこまで巨大な者はいない。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月10日 (金)

抜け文鳥(ぬけぶんちょう)

長い間一銭も払わず宿屋に泊まり続けていた客が「宿賃がわりだ」と衝立に文鳥の絵を描いて出て行った。その衝立から毎晩毎晩文鳥が抜け出しては巨大化して町を襲うようになったので宿屋の主人は大弱り。

そこへふらりとあらわれたのがその客の父親と称する老人。

「このままではこの文鳥は羽根を休めるところがなく疲れて死んでしまうぞ。心配するな。わしが何とかしてやろう」

と衝立に鳥篭を描いて去っていった。

それ以来文鳥は衝立の中の鳥篭で羽根を休めることができるようになり一層元気一杯巨大化し一層元気一杯町を襲うようになったので、主人の心配はさらに倍化したという。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 9日 (木)

春年賀(ばるんが)

新春に神仏に供える餅に土精(土の精)がとり憑いたもの。

自然界のあらゆる精気を吸い取って際限なく膨らんでいき、精気を蓄えきったところで太陽に向って飛んでゆく習性を持つ。

なぜ太陽に向うのか良くわからないが、おそらく「焼餅になりたい」という餅の潜在的欲望によるものであろう。

「ある日空を見上げると太陽が二段重ねになってその上に橙がのっていたとしたら、それはひょっとすると春年賀が太陽を食べてしまったということなのかもしれん」(水戸のある老人の言葉)

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 8日 (水)

土里龍(どりる)

土龍。尖った鼻の先を高速度で回転させて何百里も地中を掘り進むといわれる伝説の獣。

火山の爆発はこの獣が地脈に激突したときに起こると言われている。

中国の地理書『山海経』にはこの獣についての記述の最後に

「科学的にはどう考えても存在不可能」

などと余計なことが書いてある。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 7日 (火)

絵馬稚児(えまちご)

呪術師が猩猩の精液と人間の血を四十日間煮詰めて人工的に作りあげた妖怪(西洋風にいうとホムンクルス)。三歳の童子の姿をしているが、力は象二十頭分。

普段はおとなしく絵馬の中に眠っているが、衝撃をうけると目をさまして外に飛び出し騒動をひき起こす。

一日千二百里を走る早駕籠に乗るときなど知らぬうちに荷物の中に絵馬が入っていることがあるかもしれないので注意が必要。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 6日 (月)

土蜘蛛(つちぐも)

「古事記」や「日本書記」にも記載のある由緒正しい巨大な蜘蛛の化物。

純和風妖怪でありながら、鹿鳴館でタランテラ(テンポの早いナポリの舞曲)を踊るような洒落た一面も持ち合わせている。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 5日 (日)

豪溜豪主(ごるごす)

百年以上歳を経た岩石が妖怪と化したもの。

というか、百年以上歳を経ていない岩石の方が珍しいので、一体どのへんで妖怪になるのとならないのとに分かれるのかその辺が謎。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 4日 (土)

亀児童(かめじどう)

普通の亀は1万年生きると全ての亀の故郷である竜宮城に帰っていくが、たまに生まれて1年もしないうちに竜宮城に向かうそそっかしい若い亀がいる。それが亀児。

普通の亀よりも遥かに美味で、妖怪食通の垂涎の的。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 3日 (金)

雪見鳥(ゆきみどり)

雪見を楽しむために異常寒波を求めて世界中を飛び回る風流な鳥怪。

雪景色を眺めながら酒を飲むとつい浮き浮きしてしまい、口から光線を吐いて周り中のものを浮かせてしまうためやや迷惑な存在。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 2日 (木)

巨象花(きょぞうばな)

吝兵衛という男が落ちているサクランボを食べたところ、頭のてっぺんに巨大な桜の木が生えてきた。

それがたまたま古代に栄えた吸血桜の木だったため一騒動起こりかけたが、当時の宇留寺の一の谷和尚が懇意にしていた源田僧正の炭酸瓦斯を固定する法力により事なきを得た。

その後吝兵衛の頭の吸血桜を抜いた跡は雨水が溜まってフナやコイが泳ぐ池になったので、源田僧正は人々から「掘池の僧正」と呼ばれるようになったという。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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2006年3月 1日 (水)

南面厳(なめごん)

頑強な足腰と眼球からくり出される怪光線で将来を嘱望されていた蛞蝓妖怪の関取。

人間の力士に挑戦しに相撲部屋にやって来たがうっかり土俵にこぼれた塩に足をとられ

「今度来るときは塩分に弱くない妖怪を連れてくるでごんす」と言いながら溶けて消え去った。

そのとき相手をするはずだったのが若き日の雷電だったという。まあ、これはこぼれ話。

(『宇留寺旧文縁起絵巻』より)

(古賀)

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