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2009年4月 5日 (日)

これは司馬遼太郎の『関ケ原』のパロディではありません

慶長五年九月一五日午前十一時すぎ。

(西軍が、このまま勝つのではないか)
戦場を見下ろし、東軍の敗色の濃さに驚いた小早川秀秋は家老の平岡石見をよんだ。
平岡石見こそ、秀秋を家康への内通に踏みきらせた男である。

山頂から戦場の形勢を観測しながら、平岡の心も揺れ動いていた。
(治部少(三成)め、思いのほかやりおる。このまま裏切りをやめた方が良いかもしれぬ)
しかし平岡は家康に内応を約束した時から、実弟を黒田長政の陣中に送って人質としている。
このまま西軍についていれば、弟は当然殺されてしまう。
(難しいところじゃ)
平岡石見は、顔に迷いを見せながら、秀秋の前に進み出た。
「石見」
「殿、なにか」
「思ったより治部少の形勢がよいなどうじゃ?」
「どうじゃ?と申されますと」
「治部少についたままの方が良いのではないか?」
…………
「どう思う?」
「どう思う?と言われましても」
「どっちについた方が得かのう」
…………
「このまま西軍にいて東軍が負けるのを待つか」
…………
「それとも約束どおり西軍を裏切って東軍に寝返るか」
…………
「このままもうしばらく日和見を続けるか」
…………
「ここが思案のしどころじゃ」
…………
「のう、石見。どっちについた方が得かおぬしの考えを述べてみよ」
「それは勿論
「勿論?」
「勿論……
「勿論?」
「勿論……強い方についた方が得でござる」
「強い方?どっちじゃ?」
「それは……殿が強いとお考えになっている軍でござる」
「成る程、わしが一番強いと思ってる軍、そちらにつけば良いと申すか」
「おそれながら」
「それで間違いはないな?」
「殿の決断に間違いがあるわけはございませぬ」
「よし、わかった。それではわが軍はこれから
「これから?」
「アメリカ軍につく!」

2003/04/19 第27回嘘競演お題『卑怯』投稿作品)

【関連情報】

第27回嘘競演(発言順リスト)』

小早川秀秋』(Wikipedia

  
(古賀)

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