涼宮ハルヒの田園の憂鬱(1)
佐藤春夫&谷川流作 ツガノガク画 カドカワコミックスAエース
「その丘はどこかバニーガールの脇腹の感じに似ていた。のんびりとした感情を持ってうねっている優雅な、思い思いの方向へ走っている無数の曲線が、せり上って、せり持ちになってでき上がった一つの立体形であった。ごめん。正直、たまりません!」
視界の限りになだらかな丘陵が広がる田園風景。通常の時空間からは閉鎖されとり残されたような辺鄙な村に、元同級生の妻と、一匹の宇宙人と、一匹の未来人と、一匹の超能力者とともに引っ越してきた青年詩人。
ただの人間にはまるで興味がない妻と諍(いさか)いながら、夢と現実の境界に身を置くような感覚に囚われ、次第に神経を追い詰められていく無名の青年の倦怠と憂鬱と不安を幻想的かつビミョーに描き出した作品。この一作で一躍注目された作者の代表作をコミック化。
(古賀)
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