« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月

2006/12/02

ルパン三世 カリオストロの城

1979年 日本

監督 宮崎駿

脚本 宮崎駿 山崎晴哉

作画監督 大塚康生

音楽 大野雄二

声の出演 山田康雄 増山江威子 小林清志 井上真樹夫 島本須美他

原作 落語『出来心』

STORY

「今度こそはと思い公営カジノに忍び込んで金庫の有り金を全部いただきました」

「ほう…うまくやったな」

「ところがこれが大笑い…全部にせ札だったんで」

「馬鹿、笑ってる奴があるか…いつまでも売り出したばかりのやっきになってる青二才じゃあるまいしどうにもしょうがねえやろうだ。草葉の陰のお祖父さんに申し訳ねえと思わねえのか。1度でいいからお城に忍びこんでお宝をいただくぐらいの大仕事をしてみろ」

 

(中略)

 

「ううっ、く、苦しい。うで卵がのどにつまっちゃったんで…ちょっと背中をたたいてください」

「こうか…どうだ…」

「あっ、なおりました。ご親切にありがとうございます」

「ありがとうございますって…いったいおめえはだれだ?」

「少々ものをうかがいます」

「ふざけるなよ、ものをきく人間が、人んちの食堂へあがりこんで、うで卵を食うってはなしがどこにあるんだ」

「そうですね、ちょいとおかしなはなしで…」

「ちょいとおかしいもねえもんだ…いったいなにを聞きてえんだ」

「ええと…この近くにおいでになりますまいねえ」

「だれが?」

「いえ…あの…カリオストロ伯爵さんなんで」

「そうかい、それならそうとはやくいえばいいじゃねえか。カリオストロ伯爵はおれだよ」

「ええっ、あなたが?そんなことはないでしょ」

「なにをいってるんだ。おれがカリオストロ伯爵だよ」

「いいえ、あなたでないカリオストロ伯爵なんで…もっと、四角くない顔のカリオストロ伯爵」

(中略)

「ロリコンのお姫さまがお宝目当ての結婚式のために可哀想な伯爵を幽閉…」

「何を言ってるんだ、あべこべだよ」

「そのあべこべを医者にかけることもできませんが、まあ、12時間あればジェット機だってなおります」

(中略)

「何か金目のものは盗まれましたか?」

「金目のものねえ…どうでしょう。黄金でできたローマの遺跡なんてのは…」

「金のローマの遺跡?そんなものが湖の中にあったんですか?」

「いえ、ないから盗られていません」

「盗まれてないものなんかどうして言うんですか」

「警部さんの顔を立てて…」

「そんなよけいなことを言ってないで…いったいなにを盗られたんですか」

「なにを…っていわれるとよわるんですが、だいたい泥棒ってものはどんなものを持ってくもんでしょう?たとえば、警部さんの懇意にしている泥棒ならどうです?」

「いやなこというなあ…しかし、まあ、ちょいとしたところで偽札の原版なんか」

「そうそう、私が盗まれたのもその偽札の原版なんです」

「なるほど偽札」

「裏は花色木綿」

「偽札の裏にそんなものをつけるやつがあるか」

「使う人にすぐ偽札とわかって良心的です」

「良心的に偽札刷ってどうする」

「そうそう、それからあの人はとんでもないものを盗んでいきました」

「ほう、何をですか」

「私の貧の盗みの出来心です」

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『出来心』 

 

 

(古賀)

| コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »