04/仏
監督 ジャン・ポール・サロメ
脚本 ジャン・ポール・サロメ ローラン・ヴァショー
製作 ステファーヌ・マルシル
出演 ロマン・デュリス ジェレミー・ブレット デビッド・スーシェ 天知茂 ピーター・フォーク 古谷一行 堤真一(ほか大勢)
原作 『怪盗対名探偵』 モーリス・ルブラン作
『自由の女神ミステリ傑作選』 エラリー・クイーン&鮎川哲也編
「盗みは重労働 愛も重労働・・・」
生誕100周年を記念してついにあの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの華麗なる物語が完全映画化。
史上最大の獲物を狙う伝説の怪盗とその宿敵である名探偵シャーロック・ホームズ(ほか大勢)との息詰まる対決を、やや無理のある最強のキャストで実現。
【STORY】
「今夜0時 自由の女神像を頂きにあがります」怪盗X
「明智先生、どうやら自由の女神はまだ無事なようですね」
「油断は禁物だよ、小林君。怪盗Xはすでにこの女神像を偽物とすり替えてしまったのかもしれない。いや、この女神像そのものが怪盗Xの変装なのかも」
「それを見破るにはどうしたらいいのですか?」
「簡単さ。本物の自由の女神像なら『あなたは本物の自由の女神ですか?』と質問したら『はい』と返事するはずだが、怪盗Xの化けた偽物なら返事をしない」
「それでは試してみましょう――あなたは本物の・・・」
「はい」
「それっ、捕まえろ」
(江戸川乱歩作『女神像と旅する男』より)
「すると神父は逃げ去った犯人が自由の女神像をどうやって持ち去ったのかお判りになると?」
「巨大な風船も空気を抜いてぺしゃんこにすれば小さな袋にも収まります。それと同じですよ。犯人は自由の女神像の空気を抜いて折りたたんで持ち去ったに違いありません。ほれ、まるで私の持ち歩いている携帯用の空気入れてふくらます式にんぎ・・・もとい折畳傘のようにしてね」
(G・K・チェスタトン作『見えない女』より)
「わっはっは、わがはいがそんなちゃちなトリックを使うと思うかね」
「怪盗X、いやアルセーヌ・ルパン。それでは一つだけ教えてくれ。一体どうやって君ひとりで自由の女神像を盗み出すことができたのだ?」
「なに、簡単なことさ。わがはいはこの日のためにパリのレストランで栄養のつくものを食べあさりスポーツクラブでウエイトトレーニングを重ね体力をつけたのだ。」
「なるほどさすがはルパン、君にしかできない見事なトリックだ」
(モールス・ルブラン作『ルパンの筋肉痛』より)
「デュパン!よくこんな所に盗まれた像が隠されているとわかったものだ」
「それが盲点だったんだよ。普通我々は自由の女神像がどんな訪問客にも丸見えの状差しの中に逆さに突っ込んで入れてあるとは思いもしないからね」
(エドガー・アラン・ポー作『盗まれた女神』より)
「ポアロ、どうして戻ってきた自由の女神像がすり替えられた偽物だとわかったんだい?」
「やれやれ!ヘイスティングズ、君は女性というものを知らなすぎる。自由の女神というものは大福帳と五合徳利と巨大な金玉袋をぶら下げていたりはしないものなのですよ」
(アガサ・クリスティー作『そして信楽焼はなくなった』より)
「ホームズ、大変だ。本物の自由の女神像がバラバラに破壊された状態で発見されたらしいぞ」
「ワトスン、あの破壊された像は同時期に作られた六体の女神像の一つにすぎないのさ。ボルジア家の超々々々々巨大黒真珠の埋め込まれた本物の自由の女神は今ぼくの手中にある」
「さすがはホームズだ。一体どうやって取り返してきたんだい?」
「なに、この間のハリケーンでこっちの方まで吹き飛ばされてきてベーカー街221Bの軒下の蜘蛛の巣に引っかかってぶらぶらゆれている所を発見したんだよ。よくある話さ」
(コナン・ドイル作『6つの女神像』より)
刑事コロンボ、金田一耕助、京極堂(ほか大勢)はちらっとモブシーンに出てきます。探してみよう。
(古賀)
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