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2005年6月

2005/06/26

ピーターパン

03/米

製作 ルーシー・フィッシャー
監督 押井守
脚本 押井守
原作 J・M・バリ
出演 ジェレミー・サンプター ジェイソン・アイザックス他

【登場人物】

ピーター 英国児童文学史上まれに見るナルシスト。「ネバーランドの女はみんなおれのもの!」

フック 海賊の頭。ワニ恐怖症で時計恐怖症。「ピーター、そこになおれ!鉤のサビにしてくれる!」

ティンカーベル ピーターの押しかけ女房。嫉妬深い妖精。「ピーター、また浮気したっちゃね!」

ウェンディー ダーリング家の長女。海賊と互角にわたりあう怪力女。「ピーターなんて~!」

ダーリング家の男の子達 空飛ぶ根性曲がりのくそガキ。 「僕ジェントルマンや!」

立喰師 立ち食いのプロ。ネバーランドには立ち食い食堂がないから当然出てこない。

【STORY】

ピーターパンにダーリング家の子供たちが連れて来られたネバーランドは、毎日がピーターと海賊フックの決戦前日で、いつまでたっても決戦当日がやって来ず誰も永遠に歳をとらない異常な世界だった。ウェンディーは、ふとしたことでネバーランドがティンカーベルの夢が実体化した世界であることに気がつき、何とか島から脱出して現実の世界に戻ろうと試みる・・・ピーターパン上演100周年を記念して、鬼才押井守が作りあげたどこかで見たような異色作品。

「ピーターや、子供たちや、海賊や、人魚や、インディアンたちと、ずーっとずーっと楽しく暮らしていきたいっちゃ。それがうちの夢だっちゃ」


(古賀)

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2005/06/19

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生

企画 GAINAX
総監修 庵野秀明
監督 庵野秀明 摩砂雪 鶴巻和哉
作画監督 摩砂雪 貞本義行 庵野秀明
キャラクターデザイン 貞本義行
出演 緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 三石琴乃他
原作 落語『明烏』

【STORY】

「葛城さーん!赤木さーん!」
「なんですよ、シンジ君。大きな声を出して・・・こういうところでそんな声をはりあげちゃいけませんよ」
「いけませんたって・・・あなた、ここは国連直属の特務機関ネルフの本部じゃありませんか。あたくしはお稲荷さまへお参りするというからきたんですよ。それをあなたがたはあたくしをだましてこんなところへつれてくるなんて・・・・・・」
「シンジ君、怒っちゃいけませんよ。泣きだしちゃあこまるな・・・そりゃあ、あなたをだましてつれてきたのは悪い。でもね、このことは、あなたのおとっつあんも心得てなさることなんだから、なにも心配はいらないんですよ」
「いいえ、うちの親父はああいう人間でございますから、何を申したか存じませんが、あたくしとしましては、とてもこんなところにはいることはできませんから、すぐに帰らしていただきます。こんなところに長居をしたら、精神汚染をしょいこみます」
「こまったな、どうも・・・じゃあ、シンジ君、こうしましょう。いまここへ第3使徒サキエルがきます。そうしたら怪我をして包帯巻いてる女の子の代わりに、陽気に汎用人型決戦兵器で出撃して、使徒を倒してもらいます。その後、あなたを出口まで送ってゆきますから、せめてそれまで辛抱してくださいな」
「いいえ、あなたがたはどうぞ戦ってください。あたくしは逃げますから・・・」
「まあ、そんなことをいわずにさ。せめて人間らしく、逃げずにつきあってくださいな」
「いいえ、もうあたくしは・・・」
「まあ、そういわずに・・・」
「おいおい、葛城、なにをいってるんだよ。逃げてえものは逃がしたらいいじゃねえか。なにもそれほど逃げちゃだめだなんていうことはあるめえ・・・なにをいってやがるんだ。さっきだってそうだ。こんなところにいたら精神汚染をしょいこむだなんて言ってやがら・・・なにぬかしやがんで。くそ面白くもねえ・・・帰ってもらおうじゃねえか。帰ってもらおうだがね、シンジ君、あなたにネルフの規則というものをおはなししときましょう。来る途中に三基のスーパーコンピューターがあったでしょう。あれがメルキオール、バルタザール、カスパーという有名な第7世代有機コンピューターだ。あれはね、どういうわけで作られたかというと、どんな身なりをした男女が何人ネルフにやってきたかということを、ちゃーんと帳面につけてるんですよ。だから来るときは葛城といっしょに通ってきたのに、帰るときはシンジ君がひとりでのこのこでてってごらんなさい。こいつはあやしいやつだってんで、たちまちふんじばられちまいますぜ。なあ葛城、そうだな」
「へー、そうかね、はじめて聞い・・・」
「こら、ばかだな。こいつは・・・カンのにぶいやつだな・・・だから、ふんじばるだろ、なあミサト」
「ふんじばるかな?」
「あれ、まだわからねえや、まぬけな女だな・・・二人でへえってきて、そのうちのひとりだけがでていけば、こいつあやしいってんでしばられるじゃねえか。なあ、そうだろ」
「あっ、そうか、リツコ、すまねえ。そうだ、そうだ、ひとりででていきゃあ、そりゃあふんじばられるとも・・・」
「なあ、そうだろう、ふんじばられちゃうな」
「ああ、ふんじばられちゃうとも・・・」
「そうなりゃあ、なかなか帰してくれねえな」
「そうとも、なかなか帰してくれるもんか。この前なんか40億年前のファーストインパクトの時分からしばられたままの人がいた」
「そんな長えやつがあるもんか」


(古賀)

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2005/06/12

海を飛ぶ夢

04/スペイン
監督 アレハンドロ・アメナーバル
出演 ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス他

【STORY】

大戸島の近海で生まれた怪獣王ゴジラは、日本全土をところ狭しと暴れまわり勇名を轟かせるが、50歳の夏、海にダイブした際に頚椎を骨折、首から下が完全に麻痺した体となる。海底で身動きひとつできずに余生を過ごさなければならなくなったゴジラにできるのは、想像の世界で口から放射能火炎を吐き自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけだった。やがて彼は「こんな蜥蜴生は尊厳を欠く」と自らの死を望むようになる。そんな主人公のもとに特撮ファン、映画関係者、かってのライバル怪獣が次々と訪れ、彼にこのままずっと生き続けてくれるよう懇願するが、ゴジラの決意はゆるがない・・・怪獣の尊厳死問題の是非を問う問題作。


(古賀)

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2005/06/04

時をかける少女

製作 角川・F・春樹
監督 大林・F・宣彦
原作 筒井・F・康隆
出演 原田知代 高柳良一 尾美としのり 上原謙他 

【STORY】

この作品はある日突然、時間を超える能力(タイムリープ)をもってしまった少女と、未来からやって来た少年の、世にも不思議な物語である・・・。

「きれいな星空だなあ。今週は何か素敵なロマンスがありそう・・・」
「いやあ、ろくなことがないね。芳山和子は3日後に火事を見る。4日後には地震にあう」
「だれだあっ、変なことをいうやつは。出てこいっ!」
「ぼくだけど・・・気にさわったかしら」
「ワッ!ど、ど、どうして、こんなところから・・・・・・」

『ぼくは君を時の亡者になる運命から救いにきた』と言いながら、土曜日の理科実験室にあらわれた変なヤツ、未来人ケン・ソゴル。彼は人々の記憶を操作して深町一夫となり、和子が無茶なタイム・リープに失敗して泣きごとを言うたびに、未来の秘密どうぐ『クロッカス・ジルヴィウス』を取り出して和子を助けようとする。ところがこいつは一見たよりになりそうで、実はあまり出来のいい未来人じゃなかった・・・・・・
原田知代が勉強もスポーツも苦手なドジな眼鏡っ娘を好演。一夫が「君はもう僕に頼らなくても一人でタイムリープができる」と言って和子の手を振りはらい、机のひきだしから27世紀の世界に帰っていく別れのシーンは、大勢の観客の涙を誘った。


(古賀)

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2005/06/01

ゴーストバスターズ

監督 アイバン・ライトマン
脚本 ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演 ビル・マーレー ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス シガニー・ウィーバー他
原作 『姑獲鳥の夏』 京極夏彦

【STORY】

軍の施設で言霊(ことだま)の研究をしていた中禅寺秋彦は、古本を買いすぎたために援助を打ち切られ、仕方なく学生時代の友人榎木津礼二郎と関口巽を誘い入れ、東京で妖怪退治屋という商売をはじめる。商売は予想外に順調で、関口が妖怪にとり憑かれ、榎木津が妖怪を霊視し、京極堂(中禅寺秋彦)が妖怪をお祓いするという3人コンビの名声は、次第に世界中に広がっていき、ついには高層ビルの最上階の産婦人科で起こった奇怪な現象を解明する仕事をニューヨーク市から依頼されることになる。果たして3人は、密室から人間を次々に消してしまう邪悪な力を持った妖怪『姑獲鳥(うぶめ)』を、言霊の力で退治することができるか?

あの京極夏彦の人気小説をハリウッドが忠実に映像化。自由の女神にとり憑き妊娠20箇月の巨大な妊婦像と化してビルを破壊しながら大暴れする姑獲鳥と、それを見て「なに、世界中の仏舎利(お釈迦さまの骨)を集めると象一頭分ほどにもなる。この世には不思議なことなど何も無いのだよ」とこともなげに巨大化し口から言霊ビームを出して対抗する京極堂とのマンハッタン島をゆるがす壮絶な対決シーンは、原作ファンが腰を抜かす迫力。


(古賀)

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