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April 05, 2005

怪談雪女郎

1968年4月20日封切

監督 田中徳三
脚本 八尋不二
撮影 牧浦地志
音楽 伊福部昭
出演 藤村志保 石浜朗 長谷川待子 内藤武敏他
原作 ラフカディオ・ハーン

【STORY】

美濃と飛騨の国境の村に、与作という若い仏師が住んでいた。

             (中略)

ある吹雪の晩のこと、妻のゆきが行灯の光で針仕事をしている傍で、与作がこう語り出した。

「こんな雪の降る晩は、わしがまだ十八の若者だったじぶんに見た色の白い不思議な人のことを思い出すだよ・・・」
「吹雪に襲われて逃げ込んだ小屋の中でわしはその人に出会っただ」
「一緒に行ったお師匠様はとり殺されてしもうたが・・・」
「その人はわしがまだ若くて殺すのは可哀想だといって助けてくれた」
「むろん、そいつは人間じゃなかった」
「・・・・・・しかし、じっさいわしが見たのは夢だったのか、本当に雪・・・だったのか、いまだにはっきりわからん」
「ただえらく色の白い人だったことだけははっきり覚えておる」
「ちょうど、ゆき。お前と同じような白い綺麗な肌じゃった・・・」

ゆきは、いきなり縫い物を放りだして立ちあがり、すわっている与作に顔を近づけるとこう叫んだ。

「与作、わたしの顔をよーく見てごらん」
「その女こそ、この私だったのだよ!」
「一言でも喋ったら、たちどころにとり殺してしまうという約束を忘れたわけではあるまい!!」

「そ、そ・・・そう言われてみれば」
「その雪のように美しい白い肌・・・」
「そのたどんのような目・・・」
「その焼き海苔のような眉毛・・・」
「にんじんのようなって言うか、にんじんそのものの鼻・・・」
「頭にかぶった子供の砂遊び用のバケツ・・・」
「もろ古ぼけたはたきのような手・・・」
「大きいお団子の上に小さいお団子を積み上げたような独特の体型・・・」
「お前はあのときの雪達磨!」
「30年間一緒に暮らしていてちっとも気づかなかっただよ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・気づけよ」


(古賀)

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