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2009年1月

2009年1月29日 (木)

落語『芝浜』

芝浜の海岸で空から落ちてきた美少女を拾ったニートの青年。

大喜びで家に持ち帰って酒を飲んで寝てしまったが、目がさめると美少女は影も形もなく近所の幼なじみの女の子に「それは夢だ」と言われてしまった。その後は禁酒を誓って仕事につき、3年もしないうちにそこそこの貯金をためて、大晦日の晩に幼なじみの女の子にプロポーズをした青年。しかし女の子の口から意外な真実が。

何と夢だと思っていた3年前の美少女は実在しており、幼なじみの女の子に大切に拉致監禁されていた。

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『芝浜』


(古賀)

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2009年1月18日 (日)

落語『崇徳院』

「若旦那、何でもおかげんが悪いそうで。病名が何だかわからないって言うじゃありませんか」
「医者にはわからないけど、あたしにはよくわかってる。わたしの病は恋わずらいだ」
「へえー、濃いわずらい」
「字が違ってるぞ」
「若旦那は人の喋った言葉の書き文字がわかるんですか」
「そんなことはどうでもいい。この間、有明に行っただろう。そのときに一人のお嬢さんの売っていた崇徳院×藤原頼長のやおい同人誌を見ていらい何も手につかない」
「へえへえ」
「それからは、何を見てもカップリングに見える。漫画を読んでも小説を読んでもカップリングに見える。あの掛け軸の達磨さんが弟子の慧可とのカップリングに見える。横の花瓶が灰皿とのカップリングに見える。鉄瓶が茶こぼしとのカップリングに見える。おまえの顔までが段々と向かいの家のポチとのカップリングに…」
「よしてくださいよ。気色悪い」

「ご苦労さま、倅の奴は何と言ってました?……ふむふむ。そうか。そういうことなら熊さん、倅のために是非ともそのお嬢さんの居所を探してきてほしい。有明中さがしてきておくれ、有明中さがしていなければ秋葉原をさがしてきておくれ。秋葉原をさがしていなければ日本橋、北海道、沖縄、ニューヨーク、アフリカ、火星、アルファ・ケンタウリ…」
「いくら何でもそんなところに同人誌は売ってません」

というわけで崇徳院の同人誌だけをたよりにお嬢さんをさがしに出た熊さん。
「このへんでいいかな…えへん、瀬を…瀬をはやみ…」
「おや、それは崇徳院さんの歌じゃありませんか」
「よくご存じで」
「ええ、娘がどこで知ったのか、最近崇徳院さんの同人サークルに入って」
「えっ、オタクの、もといお宅のお嬢さんが?…つかぬことをうかがいますが、お宅のお嬢さんは美人ですか?」
「親の口から言うのもなんですが、ご近所では耽美なオタクを生んだなどと申します」
「そうですか。『
崇徳院×藤原頼長』のやおい本を読んで濡れたりしますか?」
「濡れはしませんが、ときどき寝小便をやらかします」
「おいくつで?」
「今年で五歳です」
「さようなら…瀬をはやみィ!」
(参考:ちくま文庫『落語百選・春』朝生芳伸編、講談社文庫『古典落語・下』興津要編)

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『崇徳院』

『やおい』(Wikipedia

『コミックマーケット』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月11日 (日)

落語『ちの字嫌い』

血を見るのが嫌いな怪人20面相は部下に「これからはちの字を使ってはいけない。ちの字を1ついったら1年分の給金をやらない」と命令する。部下の1人に化けて紛れ込んでいた名探偵明智小五郎は、「そのかわりもし親分がうっかりちの字を使ったらなんでも欲しい物をもらう」という交換条件を20面相に承知させる。

20面相何とかちの字を使わせてやろうと目の不自由な男が「芋虫ゴーロゴロ」と鼻歌を唸りながら風呂につかっているところに部下を連れていき「この浴槽に入っているのは何だ」と聞くが、部下は「けつ」「けつえき」「せっけっきゅうのはいったたいえき」「ぶらっど」などと言い換えて決してちの字を使おうとしない。
「ちっ、しぶといやつだ」
「ハハハハハ、ついに言ったね、20面相君。君がこのあいだ盗んだ黄金の権助像はこれでぼくのものだ!」

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『しの字嫌い』

『怪人二十面相』(Wikipedia

『江戸川乱歩』(Wikipedia

『盲獣・創元推理文庫』(オンライン書店ビーケーワン)

 
(古賀)

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