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2008年11月 8日 (土)

落語『ぶろぐ泥』前編

「親分、こんにちは」
「まあ、こっちへきねえ。おまえはどうも仲間うちで評判がよくねえ。あれじゃあ将来大泥棒として大成する見込みがまるっきりないって…いまのうちに堅気になってネットカフェ警備員でもやったらどうだ?」
「せっかくまあ、縁あって親分子分の盃をいただいたんですから、あたしもこれからは、心を入れかえて、いっしょうけんめい悪事にはげみます。だからどうか今まで通り置いてやってください」
「まあ、おまえが真人間に立ちかえって、あっぱれ泥棒稼業にはげむというのなら置いてやらねえこともねえ。最近何か仲間にほめられるような仕事をしたか?」
「このあいだは国ぐるみで贋札を作っているヨーロッパの小国に忍び込みました」
「ほう、ずいぶん大きな仕事をやったな。うまくいったのか?」
「それが親分の前ですがこいつが大笑い…贋札の原版のかわりにお姫様の心を盗んじまったんで…一文にもならない…またつまらぬものを盗ってしまった…」
「ばか、アニメに出てくる泥棒じゃあるまいし、おめえって奴はどうもあきれかえったもんだ……おめえはとてもまともな盗みはできねえから、ぶろぐ泥でもやってみろ」
「ぶろぐ泥ってなんです?」
「ぶろぐ泥というのはな、たとえば、人がブログにのせている文章をこっそりパクって、語尾や単語を変えただけの文章を出版社に売りつけて原稿料をせしめることだ」
「そいつはたちが良くねえ」
「たちのいい泥棒がいるものか。おれがやりかたを教えてやるからよく聞いていろ」


【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『出来心』

 
(古賀)


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