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2008年11月23日 (日)

落語『朝日鏡』

ある男が「陰謀論にはまる危うさ」という文章を書いて朝日村の領主に渡したところ、喜んだ領主からご褒美をもらうことになった。
「いかなる無理難題でも日本を代表する大メディアの、もとい上の威光をもってかなえてつかわすぞ」
「へえ、ありがとうございます。それでは殿さまの力で死んだとっつぁまに一目あわせてください」
「死んだ父親にか……うーん」
今さら「それだけはできん」とお詫びと訂正を言うこともできず困った領主。
「おまえの父親はどんな男だったのじゃ?」
都合のいい俗説を検証もせずに取り出し整合性も考えずにつぎはぎにしたり、自説の正当性を証明するプロセスをすっ飛ばしたり、一次史料を参照せず『誰々の本に書いてある』という二次史料の引用しかしなかったりする男でございました」
しばらく考えた末に領主が男に唐櫃に入った鏡を渡すと、男は鏡の中の自分を死んだ父親だと思いこんで大喜び。
「あっ、あれまあ、とっつぁまでねえか。おめえさましばらく見ないうちに出家して坊主になっただか」
(参考:ちくま文庫『落語百選・春』麻生芳伸編)

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『松山鏡』

コンスピラシーふねふね。』(唐沢俊一検証blog

 
(古賀)


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