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2007年1月

2007年1月20日 (土)

落語『ツンデレ指南』

ツンデレ指南所ができたというので、わざわざツンデレの稽古にやって来た暇で物好きな男。

「ところでどういうツンデレを稽古なさいます?」
「どういうツンデレ?ツンデレにもいろいろなのがあるんでしょうか」
「そりゃあございますよ。春夏秋冬、四季のツンデレがございます。秋ならば月見をしながらのツンデレ、冬ならば炬燵の中でのツンデレとかいろいろございますが、どういうツンデレがよろしいですか?」
「へえ、どういうのって…初めてなもので様子がわかりません。なるべくやさしいのをお願いいたします」
「なるほど、やさしいの。それでは夏にメイド喫茶に遊びに行った際のツンデレからご指南いたします。『吉原(秋葉原)に遊びに行くと太夫(メイド)がツーンといってから、デレッ』。これをひとつやっていただきましょう。いけないところは私がお直しいたします」
「吉原(秋葉原)に遊びに行くと太夫(メイド)がツーンといってから、デレッ」
「あっ、そのツーン“がいけない」

その稽古を覗き見ていて馬鹿馬鹿しくなった男の幼馴染みの女。
「ばか野郎っ、どうもあきれたもんだ。けっ、なにを言ってやんでえ。教わる奴も教わる奴だが、教える奴も教える奴だ。いい年齢をしやあがって、てえげえにしろ。稽古しているてめえたちはいいだろうが、そいつをばかな面をしてここで見ているあたしの身になってみろ。全く…勘違いしないでよね、別にあなたのことが気になってここに来たわけじゃないんだから!…あーあっ、ならねえ」
「ああ、あのご婦人は器用でいらっしゃる。見ていておぼえた」

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落語のあらすじ 千字寄席 『あくび指南


(古賀)

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2007年1月13日 (土)

落語『はてブの茶碗』

「金兵衛さん、わしはあんたが首をひねりながらこの茶碗をためつすがめつ見ているから、これは高い値で売れるかもしれんと思ったんでっせ。これが三文の値打ちしかないのなら、何であのとき首をかしげはったんや」
「いや、わしは茶碗にブックマークがされていて『千両』というコメントがついてるから何か変やなあと思っただけや」

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落語のあらすじ 千字寄席 『はてなの茶碗』


(古賀)

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2007年1月 8日 (月)

落語『釣り熊』

お調子のりの熊さんが、雲の上に住む天人が垂らした釣り針をうっかり飲み込んでしまい「俺がこんなものに釣られるかと…クマーッ!」と叫びながら空に舞い上がってどこかに行ってしまう。

「熊さんたら、梅雨になったら雨と一緒に地上に帰ってくると思ったけど、なかなか降らないねえ」
「さてはあの野郎、浮き(雨季)も一緒に飲み込みやがったか」


(古賀)

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2007年1月 6日 (土)

落語『最後の晩餐』

「やあ、酸っぱいブドウ酒とカビのはえたパンだ。これが晩餐ですか?」
「あたしがあたしの血と肉だといえば、血と肉だと思えばいいんだ」
「こりゃあ、おどろいた。ひでえことになっちまったねえ」
「まあいいじゃねえか。イエスさまがせっかく用意してくれたんだ。その気持ちにすまないから行こうじゃねえか。まあ、エルサレムへいけば、みんな浮かれてるしよ」
「うん、カイゼルのもののひとつやふたつは落っこってねえともかぎらねえ」

(中略)

「イエスさま、ずいぶんたくさんの人が神殿の境内にいますねえ」
「たいへんな人だなあ」
「この売り買いをしている人たちを見て考えたんですが」
「なにを?」
「これだけの人たちをみんな叩き出して、商品を全部手にいれたらたいへんなものだと……」
「おいおい、あたしの父の家を強盗の巣にしちゃ困るよ」
「それじゃあ、こうやってみんなで一列に座りましてね、通る人にあたまをさげてから、シルクハットから取り出したいちじくの木を枯らしたり、ステッキの一振りで山を海に飛び込ませたりしておひねりをもらう」
「おい、なにいってんだ。大道芸人の稽古をするんじゃねえや」

(中略)

「じゃあ、マタイ、一献けんじよう」
「いや、献じられたくねえ」
「おい、ことわるなよ。みんな飲んだり食べたりしたんじゃねえか。おめえひとりのがれるこたあできないんだよ。これもアダムとイブの原罪だとあきらめて……主はきませり、アーメン……」
「おい、変なすすめかたをするない…そうだ、イスカリオテのユダ。おまえさん、詩歌には詳しいそうだな。どうだ、この晩餐にふさわしい豪華な詩を作ってくれないか」
「そうですねえ、晩餐の詩ねえ…どうです『十字架上で死にとうもなき命かな』」
「なんだかさびしいな、ほかには?」
「そうですか。では、『銀貨30枚で荒縄買って死ぬべかな』」
「なお陰気になっちまうよ」
「なにしろ、酸っぱいブドウ酒をがぶがぶじゃ陽気な詩もできませんから…思わず『エリ、エリ、レマ、サバクタニ』なんて言いたくなっちまいます」
「ああ、お前なんかに詩を作らせたあたしが馬鹿だった。お前さんは十二使徒から店だてだよ。今日限り天国から出ていってもらいますよ。これからは、したいようにするがいい」

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落語のあらすじ 千字寄席 『長屋の花見』


(古賀)

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2007年1月 3日 (水)

落語『酢豆腐スケッチ』

「若旦那、うーんとうなりながらとうとう全部召し上がりましたねえ。さすがにたいしたもんだ。しかし、これはなんという食い物なんで?」
「拙のかんがえではスパムスパムスパム酢豆腐スパムスパムスパムスパムスパムスパムちりとてちんスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムでげしょう」
「スパムスパムスパム酢豆腐スパムスパムスパムスパムスパムスパムちりとてちんスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパム?なるほどスパムスパムスパム酢豆腐スパムスパムスパムスパムスパムスパムちりとてちんスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムはうまいねえ。若旦那、そんなにおつならどっさりスパムスパムスパム酢豆腐スパムスパムスパムスパムスパムスパムちりとてちんスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムを召し上がっておくんなさい」
「いや、スパムスパムスパム酢豆腐スパムスパムスパムスパムスパムスパムちりとてちんスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムエッグベーコンエッグソーセージベーコンエッグスパムエッグベーコンスパムスパムエッグソーセージスパムスパムベーコンソーセージスパムスパムエッグスパムスパムベーコンスパムスパムスパムスパムエッグスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムベイクドビーンズスパムスパムスパムスパムモルネーソースのロブスターテルミドールと子えび、トリュフパテとフライドエッグ、スパム添えはひと口にかぎりやす」

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「空飛ぶモンティ・パイソン25話『スパム・スケッチ』」(PYTHON AIRWAYS

落語のあらすじ 千字寄席 『酢豆腐』


(古賀)

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