2009年11月 4日 (水)

笛山くんと育田さん 『構造主義の父と消された時間』編

笛山「人類学者のレビストロースさんが亡くなられましたね」
育田「そうですね」
笛山「『構造主義の父』といわれていた」
育田「らしいね」
笛山「すると『構造主義の母』とか『構造主義の兄弟』とか『構造主義の太郎』とか『帰ってきた構造主義』とか『構造主義キング』とかもいるんですかね」
育田「それはいないと思うが」
笛山「『サルトルくん、この世に構造でないものなどなに一つとしてないのだよ』の言葉で有名な」
育田「いや、そんなどこぞの陰陽師の口癖みたいなこと言ってないから」
笛山「リンゴが木から落ちるのを見てムルンギン族の婚姻体系を発見した」
育田「どうやってだよ」
笛山「そこが野生の思考というやつですよ。凶暴な野生のリンゴと食うか食われるかの死闘を繰り返すうちにいつのまにか2人の間に友情が芽生え、ついにリンゴが重い口をひらく。『レビストロース殿、わがリンゴ一族に代々伝わるムルンギン族の婚姻体系の秘密、おぬしを見込んで伝授しよう』」
育田「リンゴに口があるのか」
笛山「そういえば私の若い頃はレビストロースとは呼んでいませんでした」
育田「そうらしいね」
笛山「山口昌男と呼んでいました」
育田「それ全然別の人だから!しかも日本人だし!」
笛山「大した違いじゃないですよ。ヴィとビが違うぐらいで」
育田「いやいや、ヴィとビの違いだけではレビストロースが山口昌男にはならんし、フランス人が日本人にはならんよ」
笛山「結局どっちが正しいんでしょうかね。ヴィラ星人とビラ星人」
育田「いつの間にか地球を狙う異星からの侵略者の呼称の話にすり替わってるぞ」
笛山「まあ晩年は不遇だったようで」
育田「不遇じゃないよ。何でも不遇にするなよ。どこぞのサブカルライターじゃあるまいし」
笛山「育田くん、どこぞのサブカルライターみたいにガセばっかり言っちゃ困りますよ」
育田「お前が言ってるんだ!」

【関連記事】

「悲しき熱帯」レビストロース氏死去 「構造主義の父」

【関連情報】

『クロード・レヴィ=ストロース』(Wikipedia


『構造主義』((Wikipedia

『山口昌男』(Wikipedia


(古賀)

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2009年5月 9日 (土)

笛山くんと育田さん 『職業・殺し屋と酒の席』編

笛山「趣味を仕事にしたからといって上手くいくとは限らないですよね」
育田「まあそうだな」
笛山「例えば快楽殺人者が殺し屋を仕事にするとか」
育田「いきなり物騒な例えだな」
笛山「私にもそんな風に殺し屋になった快楽殺人者の知り合いが1人いましたが」
育田「いるのかよ」
笛山「ずっと仕事が楽じゃないとこぼしていました」
育田「どのへんが楽じゃないんだ」
笛山「だって急所を刺さなきゃ人ってなかなか死なないんですよ」
育田「そりゃそうだろう」
笛山「今日は目を潰して鼻と耳をそいで苦しみ悶える姿を見るだけで満足したいと思ってもそれではすまない。仕事だから残業してでもきちんととどめを刺さなきゃならない」
育田「きちんととどめって何だ」
笛山「自動コンベアにのった標的に機械的にとどめを刺していくだけの自由の許されない非人間的な仕事にはもう飽き飽きだそうです。同じ姿勢でずっと作業していると背中や腰が痛くなるとか」
育田「よく分からんが殺し屋の仕事って俺が想像していたのとずいぶん違う気がする」
笛山「おまけに上司は酒の席で『俺の青酸カリが飲めんのか!』と無理強いをする」
育田「いや、それはいくら殺し屋の職場でもまずいのでは」
笛山「そんなこんなで嫌になってやめたそうです」
育田「ふーん。それで今は何をやってるんだ?」
笛山「正反対の仕事をしているそうです」
育田「正反対というと?」
笛山「イエス・キリストの手伝いを」
育田「はあ?」
笛山「でもそこもあんまりかわんないそうです。自動コンベアにのった死人を機械的に甦らせていくだけの自由の許されない非人間的な仕事。背中も腰も痛くなる。おまけに上司は酒の席で『俺の血が飲めんのか!』と無理強いをする」
育田「本当かよ」
笛山「育田くん、こんなあほなことばっかり言っている場合じゃないですよ」
育田「お前が言ってるんだ!」

【関連情報】

『快楽殺人』(Wikipedia


『殺し屋』(Wikipedia

『職業・殺し屋』((Wikipedia

『シアン化カリウム』((Wikipedia

『イエス・キリスト』((Wikipedia


(古賀)

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2009年5月 6日 (水)

笛山くんと育田さん 『将棋の駒とスチームパンク』編

笛山「育田くん、あほなことばっかり言っている場合じゃないですよ」
育田「まだ何も言ってねえよ」
笛山「とりあえず二十一手先まで先読みして言ってみました」
育田「将棋かよ」
笛山「君が十八手先で金を打つと見せかけて地球破壊爆弾を出したときはどうしようかと思いましたが」
育田「勝手な想定するなよ」
笛山「十九手目で王が逃れると見せかけて桂馬が使ったタイムマシンによりマイナス3億5432万9846手目まで盤面を戻して危うく難を逃れました」
育田「意味がいまいち良くわからんがそれは反則じゃねえのか。それにマイナスって何だ」
笛山「将棋のルールブックにはタイムマシンを使ってはいけないとはどこにも書かれていないので」
育田「普通書かねえよ」
笛山「囲碁なんか背後霊使い放題ですし」
育田「使い放題じゃねえ。『ヒカルの碁』の読みすぎだ」
笛山「チェスなんかいざなぎ流の式王子(注:式神)とばし放題ですし」
育田「とばさねえよ」
笛山「何でも最近はコンピューターも式神をとばせないとチェスの世界チャンピオンに勝てないので、最善手の発見的手法に陰陽道を用いるようになったとか」
育田「なに、その時代錯誤」
笛山「勝負の最中にカタカタと吐き出したパンチ穴のあいた紙テープを相手の頭上にほおると相手がぺちゃんこになる」
育田「安倍晴明かよ。それにパンチ穴のあいた紙テープって、いつの時代のコンピューターだ」
笛山「まあ、今みたいに蒸気機関をコンピューターに使っていない古き良き時代では当たり前でしたが」
育田「今も使ってねえよ。蒸気機関が異常に発達した並行宇宙の住人か、お前は」
笛山「育田くん、こんなあほなことばっかり言っている場合じゃないですよ」
育田「お前が言ってるんだ!」

【関連情報】

『将棋』(Wikipedia


『囲碁』((Wikipedia

『ヒカルの碁』((Wikipedia

『チェス』((Wikipedia

『式神』((Wikipedia

『スチームパンク』((Wikipedia


(古賀)

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2009年4月27日 (月)

笛山くんと育田さん 『少年ジャンプとキリンの首』編

笛山「大変なことが起こりましたね」
育田「何がだよ」
笛山「少年ジャンプが月曜日に発売されました」
育田「少年ジャンプはたいていの地域では月曜日に発売だよ」
笛山「だって人類が豚インフルエンザで滅亡しているのに、漫画雑誌がいつもどおりに出るなんて」
育田「滅亡してねえよ」
笛山「だって私は人類が滅亡したのをちゃんと見たんですから」
育田「どこでだよ」
笛山「ふとんの中で『むにゃむにゃ、もうこれ以上食べられない』と呟きながらこの目ではっきりと」
育田「寝ぼけて夢見てたんじゃねえか」
笛山「なるほどその可能性も少しはありますね」
育田「その可能性しかねえよ」
笛山「まあ『人類滅亡』の上に『近日』とつけておけば間違いとは必ずしも言い切れない」
育田「間違いと言い切れるよ。落語じゃないんだから」
笛山「豚インフルエンザウイルスがさらに強力な猿インフルエンザウイルスに変化して人類滅亡はおろか天界を騒がすこともないとは言えないですし」
育田「ないと言えるよ。何だよ、天界って」
笛山「まあ結局のところさらにさらに強力なお釈迦さまインフルエンザウイルスの手から抜け出そうとしてとりおさえられ巨大な五行ワクチンの下に封じ込められるんですが」
育田「何だよ、お釈迦さまインフルエンザウイルスって。第一ウイルスに手があるのか」
笛山「もちろんです。長い年月の間に高いところにいるお釈迦さまに感染するのに有利だった長い手を持つウイルスだけが生き残りましたから」
育田「それはキリンの首だ」
笛山「育田くん、こんなあほなことばっかり言っている場合じゃないですよ」
育田「お前が言ってるんだ!」

【関連記事】

豚インフルエンザ感染疑いの死者103人に メキシコ

【関連情報】

『豚インフルエンザ』(Wikipedia


『西遊記』((Wikipedia

『自然選択説』((Wikipedia


(古賀)

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2009年4月26日 (日)

笛山くんと育田さん 『刺青の男の火星年代記』編

笛山「今流行っているみたいですね、全裸が」
育田「いや、別に流行っているわけではないと思うが」
笛山「何でも若者の間で全裸タトゥーが大流行とか」
育田「何だよ、全裸タトゥーって」
笛山「服を全部脱いだときに全裸に見える入れ墨ですよ」
育田「いや、服を全部脱いだ状態が全裸だろう。入れ墨の意味ないじゃん」
笛山「そこはリアリティ重視です。長年月風雨に曝されていたことをあらわすため汚しを入れるとか」
育田「何だよ、汚しって。戦車やロボットのプラモデルじゃないんだから」
笛山「あとリアリティ重視で手がロケットをふきふきして飛び出すようにするとか、目からビームが出るようにするとか」
育田「どこがリアリティ重視だ。それはすでに入れ墨ではなく単なる改造だ」
笛山「あと透明パンツとか透明シャツとか透明ズボンとか透明スーツとかも流行る兆しが」
育田「本当か?」
笛山「ええ、500年後ぐらいに火星の生物の間で」
育田「遅すぎるよ。って何で火星なんだ」
笛山「裸の王様の衣装は馬鹿にだけ目に見えませんが、この500年後に火星で流行る透明パンツ(以下略)は馬鹿にも利口にも馬鹿のような利口にも利口のような馬鹿にも馬鹿と見せかけて実は利口でしたざまあみろと高笑いする馬鹿にも目に見えません。おまけに手触りも重量もない」
育田「それは単に存在していないんじゃないのか?」
笛山「まあ早く言えば」
育田「遅く言っても同じだ」
笛山「まったく…全裸のタトゥーが流行しているとか火星で透明パンツ(以下略)が流行するとか馬鹿なことを言い出さないでください。恥ずかしい」
育田「お前が言ってるんだ!」

【関連記事】

【SMAP草なぎ逮捕】1人で全裸、「裸になって何が悪い」

【関連情報】

『入れ墨』(Wikipedia


『ウェザリング』((Wikipedia

『レイ・ブラッドベリ』(Wikipedia


(古賀)

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