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2011年1月29日 (土)

笛育市ダイアリー 『スキゾ指南』

>例えば80年代に浅田彰さんの著作から、現代思想の
>ムーブメントが起こってきましたけれども、それが現実
>問題の解決の何の役にも立たなかったことはオウム
>真理教の事件であまりにも分明になってしまった。
>オウムのインテリ幹部連中はあきらかに、自分の居場
>所を哲学や思想では見つけられず、あのようなキッチュ
>であやしげな宗教の内部でそれを発見した。それは
>何故かというと、曲がりなりにもオウムはその現世と
>自分とのアツレキ(原文ママ)に、何か積極的な解決
>を示そうとしていたからなんですね。私はあそこで
>現代思想は完全に大衆から見放された、と思って
>います。
デリダって誰だ?』(唐沢俊一検証blog)

浅田さんの本はある種の知的スタイルの提唱であり、それが「大衆」といえるほどの大きな範囲の人間に広がることまで本来はあまり想定していない。それゆえ「浅田さんの本に影響を受けた人間によりオウム事件が起こった」ならまだしも、「既存の思想や哲学に満足しなかった人間によりオウム事件が起こった」ことについて「現代思想は現実問題の解決の何の役にも立たなかった」とか「現代思想が大衆に見放された」と批判するのはそもそもおかしい。「全ての人間を救わない思想は役に立たない思想だ。現代思想はオウムのインテリ幹部は救わなかった。よって現代思想は役に立たない思想だ」というような異様にラディカルな主張をするならともかく。


(古賀)

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