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2010年11月30日 (火)

笛育市ダイアリー 『涼宮ハルヒの『国盗り物語』2』

「ハルヒさま。どうやらコンピュータ研究部が先月購入したばかりのパソコンを、あなたさまが横取りなさる、という筋でおざりまするな」
「よう見た。おれが取る」
笑った。声をたてて。
澄んでいる。この女の声を聞く者は、すべて、これがなまな人間の穢身から出た声か、とおもうほど、清らかである。自分のやることのすべてが正義だ、と信じている証拠であろう。
「しかし、キョン」
「へい」
「まだ読みが浅い。おれは3年前あのベガとアルタイルをみて、もっと将来(すえ)のおれの相を見た。ベガとアルタイルは織姫と彦星といって、大牛郎織女経という経には、諸々の願い事をかなえる、とある」
「あなたさまの将来(すえ)は、どうなるので」
「世界を大いに盛り上げる、とある」
キョンは、がたがたと慄えだした。恐怖ではない。呆れてあいた口のふさがらない、はげしい感動であった。
(とんでもない女に、おれは見込まれた。おれの運もこれまでだろう)
むろん、のぞきこんでいるハルヒは、キョンが呆れていることなどまるで気にとめていない。
「キョン、いまから斬り込む。命を惜しんでパソコンをとり落とすまいぞ」

【関連情報】

涼宮ハルヒシリーズ』(Wikipedia

国盗り物語』(Wikipedia


(古賀)

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