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2010年2月20日 (土)

『日本人のための宗教原論』議論の進行状況(4)

『『日本人のための宗教原論』他議論用3』

『日本人のための宗教原論』議論 過去ログその1

『日本人のための宗教原論』議論 過去ログその2

『日本人のための宗教原論』議論 過去ログその3

『日本人のための宗教原論』議論 過去ログその4


http://homepage3.nifty.com/DOCUMENT/giron001.htm
(議論の進行状況まとめ)

議論自体は相手方がこちらの質問に満足な回答をしない状態でストップです。ただ今日入手した『思想としての仏教入門』(末木文美士著)に興味深い記述が。

>『四分律』に梵網戒も併せて授けることは従来も行われていたが、
>梵網戒だけを授けるというのは従来どこにもないことで、これは
>全く新奇な主張である。梵網戒は菩薩の精神的な心構えを述べた
>ものであるから、実際の戒津として不十分だし、梵網戒は在家
>の人にも授けるものだから、これでは出家者と在家者を分ける根拠
>がなくなってしまう。最澄自身は、それを「真俗一貫」と呼んで、むしろ
>積極的に評価した。
(P129~P130)

>最澄以後、弟子の光定によって、戒は外側の生活の規律ではなく、
>大乗の精神をもって生活することであり、その心に戒が具わっている
>という「一心戒」が主張された。こうして戒の実質的な意味はますます
>薄れ、精神的な心構えが重視されるようになった。
(P130)

末木先生の主張は「最澄により戒律が実質的に全廃された」という小室先生の主張とかなり良くマッチします。また「中国で作られたのではないかと言われる『梵網経』の中にある梵網戒が中国では部派仏教の戒律と併用されていたがそれ自体だけを授戒することはなかった。日本ではじめて梵網戒だめの授戒が行われた」という説明は「出家至上主義の初期仏教から在家中心主義の大乗仏教への変化により、戒律についての考えが次第に変質していく」という私の考えの裏付けにもなります。


(古賀)

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