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2009年12月

2009年12月29日 (火)

今日の更新情報(12/29)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『「空を飛べない」英国の生物学者の研究に批判的な意見』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/


(古賀)

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『日本人のための宗教原論』他議論用

『日本人のための宗教原論』他小室直樹先生の著作関連での議論はこちらにお願いします。

今までに議論した内容は↓のとおり。(笛育市民大学講座(嘘知識) 日本史『白蓮密教』コメント欄より)

二十歳頃(?)の唐沢さんが強い影響を受けたはずの小室直樹先生の主張は過激ですね。
井沢元彦さんの対談集を読んでいたら、小室先生との対談があって、凄い人だなあ〜と思いました、ほとんど日本の仏教全否定なんで・・。

でも唐沢さんは、小室先生よりも栗本慎一郎先生あるいは竹内久美子先生の弟子という気がします。
なんでも脳内麻薬と遺伝子で説明しようとするし・・・。

日蓮と空海で連想したのは、荻野真の漫画です。
『孔雀王』は真言宗ですが、『夜叉鴉』では、宮澤賢治、石原莞爾、北一輝などの日蓮宗の信者が出て来ました。

投稿: おおくぼ | 20091213 () 0109

>おおくぼさん

>ほとんど日本の仏教全否定なんで・・。

小室先生の日本仏教否定というと、「戒」(規範)を守るのが仏教の根本だけど、日本仏教は最澄が規範を全廃してしまったという話ですかね。

投稿: 古賀 | 20091213 () 0935

そうです。
比叡山は、日本仏教界の有名人が多く出ていますが、その元凶(?)が最澄の教えなのだそうです。

井沢元彦さん主張は、小室先生とは少し違うのですが、道元や親鸞の思想や行動は過激すぎて、絶滅寸前になったけど、その弟子達が大きな方向転換したため大発展した・・・と書いています。

唐沢さんの小室先生批評に対するツッコミは、『唐沢俊一検証blog』にありますが、ここでも唐沢さんはブーメランの達人ぶりを披露していますね。

投稿: おおくぼ | 20091213 () 1216

小室先生の本を読んで思うのは、「唐沢さんは本当に小室先生の影響を受けたのか?」なんです。

勝手な推測だと、パラパラと読んで、「ネタに使えそうだ」ぐらいの感覚で買って、家に積んだままになっていたのでは・・・。

唐沢さんの現代思想知識って、そんな感じだし・・・。

投稿: おおくぼ | 20091213 () 1235

>おおくぼさん

>小室先生の本を読んで思うのは、「唐沢
>さんは本当に小室先生の影響を受けたの
>か?」なんです。

平和主義批判とかは小室先生の影響だと思いますが、理解が不十分なところが多いんじゃないかと。

投稿: 古賀 | 20091213 () 1420

岡田斗司夫さんの対談集『マジメな話』には小室直樹先生との対談があって、仏教ネタも混じっています。
こちらは唐沢さんが読んだ形跡があるんですが・・・。
小室先生の説は、宮台さんより簡単で過激だと思うのです。
唐沢さんにとっては宮台さんの説よりネタにしやすいと思うのです。
だから唐沢さんから見た場合、宮台=偉そうな知識人→嫌い(東浩紀さんと同じパターン)になるけど、小室先生 → とりあえず尊敬となるのでは・・。
でも唐沢さんはマジメに小室先生の本を読んでないし、基本は自分が一番アタマがいいというスタンスなのでは・・・。

投稿: おおくぼ | 20091218 () 2211

>おおくぼさん

>小室先生の説は、宮台さんより簡単で
>過激だと思うのです。

小室先生があっさり言ってることを、宮台さんは自分なりに根拠をきっちり固めてから慎重に言っているようなところがありますね。平和主義批判とか。

唐沢さんは小室先生のあの過激なものいいがスタイルとして魅力的なので真似しているだけだと思います。

投稿: 古賀 | 20091219 () 0938

唐沢さんの、あの過激なものいいは、小室直樹が師匠だったんですね。

小室先生は読書家だと思うのですが、根拠がよくわかりません。
最澄が規範を全廃したとしたら、延暦寺の有名な厳しい修行は誰が作ったんでしょう?

あと唐沢さんが小室先生の受け売りだと言って使うアノミーという言葉。
無規範という意味らしいのですが・・・。
唐沢さんは、どの時代の何処と比べて、どの程度規範が緩んだのか曖昧なので、気分で言っているとしか思えません。
とにかく現在は規範が緩んだ時代だと言いたいだけだと思うのです。
そうすると、唐沢さんは小室教祖の教えに洗脳されているのかもしれません。
『クロサギ』じゃないですが、詐欺師は詐欺師に騙されやすいですから。

唐沢さんの日記では、サミュエルソンの訃報の連想で、小室先生の名前が出て来たので、驚きました。
唐沢さんが経済学に詳しいとは思えないんですが・・。
でも小室先生は経済学の本をたくさん出しているから、昔乱読したのかもしれませんね。

投稿: おおくぼ | 20091219 () 1313

>おおくぼさん

アノミーは社会学者のデュルケームが使い出した言葉で、小室先生はこれをソビエト連邦にあてはめてその崩壊を予言したことになってますね。

>最澄が規範を全廃したとしたら、延暦寺の
>有名な厳しい修行は誰が作ったんでしょう?

たとえばキリスト教においてはキリストが「人は信仰のみによって救われる」として規範を全廃したことになっていますが、修道院には修行のための厳しい戒律があります。それとまあ似たようなものかと。

唐沢さんは『国際おたく大学』での伊藤さんを批判した文章では、「社会学なんて学問はこの複雑な要因が多数にからまっている現実を、ひとつかふたつの耳ざわりのいいキーワードで斬ろうとしているのであり、実用に耐えるものではない」なんて言っちゃってますけどね。自分ではそのひとつやふたつの耳ざわりのいいキーワードでさえ正確には使えないという。

投稿: 古賀 | 20091219 () 2248

>小室先生の説は、宮台さんより簡単で
>過激だと思うのです。

宮台さんも「自分は右翼で全体主義者だ」と言ってますから。十分過激ではないかと。

http://www.youtube.com/watch?v=CFWZl1K-N-g

この1分目あたりで。

投稿: 古賀 | 20091220 () 1308

たしかに過激ですね。
でも宮台さんは自覚しているだけで、人類はみんなそうなんだ・・・。
スタリーン万歳!
あるいはエヴァンゲリオン?

でも宮台さんのゼミを聴いている学生は私語がなくマジメですね〜。

>「修道院には修行のための厳しい戒律があります。それとまあ似たようなものかと。」

キリストは修道院を作っていないと思うんですが・・・。
それに対して、最澄は延暦寺を作っています。
だから井沢元彦さんの説の、最澄の弟子である道元と親鸞(法然も?)に原因があるのでは?

>「唐沢さんは『国際おたく大学』での・・・」

唐沢さんはブーメラン自分攻撃、健忘症、その時の気分で発言が得意ですね。

そして宮台さんを批判するより、唐沢さんを批判する方が簡単です。
その理由は、唐沢さんは個別のこと(事件とか雑学)に思いつきで話しているので、出来の悪い落語みたいになると思うのです。
唐沢さんは、落語家としては三流なのに、一流に見せかけようと、「インテリ」という慣れない下駄を履いて、転んでばかりだと思うのです。
その転ぶ姿が魅力なのかもしれませんが・・・。
まあ〜、唐沢さんの魅力は、いい加減で、努力嫌いなのに、インテリぶって、負けず嫌いなとこだと思います。
唐沢さんが冬コミに参加されないのは残念ですが、来年は、山本会長に動きがあることを期待したいです。

投稿: おおくぼ | 20091220 () 2033

「2ちゃん」だと、宮台さんと唐沢さんの人気を比べると、唐沢さんの圧勝ですね。

投稿: おおくぼ | 20091220 () 2126

>おおくぼさん

>キリストは修道院を作っていないと思うん
>ですが・・・。
>それに対して、最澄は延暦寺を作っています。

救済(覚り)に必要な外的規範である戒律と僧侶集団の秩序を保つルールとが異なるものではないかということです。前者が無くて後者が厳格ということはありうるでしょう。

>その理由は、唐沢さんは個別のこと(事件
>とか雑学)に思いつきで話しているので、
>出来の悪い落語みたいになると思うのです。

落語に『やかん』という知ったかぶりの人物が出てくる噺がありますが、あんな感じですね。

投稿: 古賀 | 20091220 () 2137

なるほど、『やかん』を実践しているんですね。

ところで、唐沢さんの学歴詐称疑惑が再燃していますが、『社会派くんがゆく! 逆襲編』では、古賀議員の学歴詐称疑惑をネタにしてました。

引用

唐沢「 「弁護士から卒業証書をもらった」ってのもよくわからんし、その弁護士の名前を覚えていないし、受け取った証書もどこにやったか覚えていないんだって。小学生か、オマエは(笑)。

唐沢「逆に考えると、辞めさせておかなかったら、もっといろんなウソが出て、それがこんがらがって本人にもよくわからなくなる状況が楽しめたのかもしれないな。惜しいわ(笑)。

唐沢「しかし、田中真紀子にしろ誰にしろ、政治家ってのは一度失脚したら、なんでああもみんな復帰したがるのかね。往生際が悪いってえか、よほど旨みがあるのか。一度ヤメたんなら、あとはおとなしく隠居してろっての。」

投稿: おおくぼ | 20091220 () 2244

>おおくぼさん

いやあ、見事なブーメラン発言ばかりですね。

投稿: 古賀 | 20091221 () 0651

>「救済(覚り)に必要な外的規範である戒律と僧侶集団の秩序を保つルールとが異なるものではないかということです。前者が無くて後者が厳格ということはありうるでしょう。」

でも小室先生の主張は、海外の仏教と比べて、日本の仏教はアノミーで、その原因が最澄の運営する延暦寺にあるということなので・・・。
学生運動時代の大学みたいな感じ?

小室先生の本は断言が多くて、読んでいて気持ちいいのですが(唐沢さんが洗脳された理由も同じだと思います)、でも、そんなに単純じゃないだろう・・・と思うのです。

だから井沢元彦さんの説のように、最澄の教え(救済(覚り)に必要な外的規範である戒律)を徹底化した親鸞や道元が、「僧侶集団の秩序を保つルール」を撤廃し、アノミーになったけど、過激すぎて、その弟子達が、「僧侶集団の秩序を保つルール」を別の形(和風?)で復活させたという方が歴史的事実と整合性があると思うのですが・・・。

投稿: おおくぼ | 20091221 () 1236

小室先生は、日本の仏教がアノミーになった原因は最澄にあるとしていて、それはそれでいいと思うのですが・・・。
やはり、最澄が悪の(?)種だとして、発芽するまでに何代かの弟子を経る必要があると思うのです。

小室先生の本は、唐沢さんと違って、事実に対する間違いは少ないと思うのですが・・・。

1 拡大解釈しすぎる。
2 独断的な決め付けが強い。
3 自説の矛盾を無視する。
4 自説に都合の悪い事実を無視する。

ただ唐沢さんと違って、自説が一貫しているというか、昔から変わりません。
唐沢さんと違って、健忘症や「気分で発言」、根拠がなくても反論して目立とう精神は皆無です。

投稿: おおくぼ | 20091221 () 1827

>おおくぼさん

戒律というのは「仏になるためには守らなければならない法律」と考えてください。
これは本来はお釈迦様が法源ということになるので、原則的には勝手に減らしたり勝手に廃止したりしちゃ駄目なんですよ。もし戒律と無関係にルールを定めても、それは法律と無関係に定めた村の掟や学校の規則みたいなものです。
延暦寺の修行が厳しいといっても、それはいわば校則が厳しいだけみたいなものではないかということです。

ただ私の考えでは大乗仏教では小乗(上座部)仏教よりも戒律の重要性が薄れる要因があるような気がします。必ずしも日本だけの特殊性というわけではなく。

>1 拡大解釈しすぎる。
>2 独断的な決め付けが強い。
>3 自説の矛盾を無視する。
>4 自説に都合の悪い事実を無視する。

1,2は私もそう感じているところはありますが、3,4てどんなのがありましたっけ。

投稿: 古賀 | 20091221 () 2116

>「1,2は私もそう感じているところはありますが、3,4てどんなのがありましたっけ。」

この場合だと、親鸞と道元が過激すぎて、浄土真宗と曹洞宗の人気が没落して、その弟子達がヤバいと思って、方向修正して、復興したという事実です。

井沢説と小室説の違いに注目すれば、小室説は複雑な歴史を単純化していることがわかります。
小室説は、丸山眞男理論を例に、日本人は戒律嫌いということを主張します。
そして、仏教は最澄が、戒律を全廃!!し、弟子がその流れを拡大して、現在に至るとなります。
わかりやすい説です。
しかも延暦寺は、小室説では日本仏教界の総本山の中の総本山だそうです。
だから、影響力が絶大だそうです。
本当に延暦寺は、総本山の中の総本山だったのでしょうか?
これは歴史を後ろから見ることで起こる、誤解ではないでしょうか?

>「これは本来はお釈迦様が法源ということになるので、原則的には勝手に減らしたり勝手に廃止したりしちゃ駄目なんですよ。」

井沢元彦さんの説だと、仏教は経典が複数あって、宗派ごとに選べます。
そうすると、宗派ごとに法源が違うということになると思うのです。

投稿: おおくぼ | 20091221 () 2303

『社会派くんがゆく』の最新の単行本が出ました。まだ未読です。
でも前回の本を読んで思ったのは、唐沢さんの発言で、肯定的に出てくるインテリは、落語家を除くと小室直樹さんぐらいしかいないということです。

投稿: おおくぼ | 20091221 () 2307

参考までに小室先生の発言を引用します。

小室 日本の仏教の特徴は、ゼロ戒律です。

井沢 どのように戒律が消えていったのでしょうか。

小室 そうしたのは伝教大師・最澄です。彼が叡山で戒律を実質的に全廃したんです。天台宗の戒律は煩瑣な決まりを除外した円頓戒(円戒)ですが、そんなものは戒律でもなんでもないのです。仏教で僧侶になるには厳しい受戒のルールがあります。天台宗のそれはまったく厳しくありません。インドは言うに及ばず、中国、東南アジアでも、天台の円戒をうけた「僧侶」は、僧侶とは認められないでしょう。仏様を証人にして、本人が内面で僧侶になったと意識すればいい、というキリスト教のできそこないのような戒律ですから、仏教では認められません。このように伝教大師以来、実質的に日本の仏教の戒律はないのです。

井沢 親鸞あたりから戒律がなくなっていったものと思っていましたが、最澄なんですか。

小室 最澄の方針を徹底したのが親鸞であり、日蓮です。それにしても比叡山延暦寺は日本仏教の総本山ともいうべきところです。そこに戒律がなくていいというんだから、あとは右にならえです。
その後、平安後期には、天台本覚論という理論が発生して中世に盛行しました。この理論は、現実や欲望を肯定的に捉え、現実がそのまま真理であるとしました。つまり、煩悩と菩薩とは同一であるとして修行を軽視しました。この天台本覚論が、仏教の日本化と戒律・修行の廃止に大きな役割を演じたのでした。

『誰が歴史を歪めたか』(祥伝社黄金文庫)

投稿: おおくぼ | 20091222 () 0340

>おおくぼさん

私の持っている『日本人のための宗教原論』でも小室先生は大体同じことを言ってます。

>井沢元彦さんの説だと、仏教は経典が複数あっ>て、宗派ごとに選べます。

これは「戒律はお釈迦様を法源にする」の反論にはならないでしょう。

小室先生の「最澄で実質的に戒律がなくなった」というのは別におかしな考えではないと思います。例え延暦寺の厳しい修行についての規定を最澄が作っていたとしても(これは私は未確認ですが)、それでひっくり返るようなものではないでしょう。

別に私は小室先生の考えは何でも正しいと言っているわけではなく、この点については特に間違っているとは思えないということです。

投稿: 古賀 | 20091222 () 0653

小室先生は単純化すぎるので、度を越していると思うのです。
例えば、どこかの小さな村で、美人コンテストがあって優勝したとして、その優勝した人が、「私は世界一の美人だ」と言っても、間違いではないけど、言い過ぎだと思うのです。

小室先生の発言を抜粋すると・・・

>「日本の仏教の特徴は、ゼロ戒律です。」
>「彼が叡山で戒律を実質的に全廃したんです。」
>「そんなものは戒律でもなんでもないのです。仏教で僧侶になるには厳しい受戒のルールがあります。天台宗のそれはまったく厳しくありません。」
>「それにしても比叡山延暦寺は日本仏教の総本山ともいうべきところです。そこに戒律がなくていいというんだから、あとは右にならえです。」

最澄の教えが、親鸞や道元という過激な弟子を誕生させた原因だとは思うのですが、最澄が全廃したというのは、言い過ぎだと思うのです。
言い方は悪いんですが、最澄というウイルスが日本仏教界に現れて、その何世代後の弟子がより強力になったという方が精確だと思うのです。

また小室先生は最澄が全廃したと言いながら、最澄の方針を徹底したのが日蓮と親鸞だと言います。
でも全廃したなら、「どうして弟子が徹底できるの?」と思います。
平安後期に天台本覚論が大きな役割を演じたという発言も、「最澄が全廃したのに、どうして?」と思ってしまいます。

延暦寺が総本山という発言も、鎌倉時代に入って、日本史で有名な名僧をたくさん輩出したから、現代から見ると、そう見えるのであって、最澄の頃は総本山ではなかったと思うのです。

小室先生は、岡田斗司夫さんとの対談を読んでも、オウム真理教などの事件を例に、日本人はアノミーになったと説明しますが、本来小室説だと昔からアノミーのはずなのです。
統計的に少ない例を出してきて、日本人はアノミーになったという論法はおかしいと思うのです。
この論法は、唐沢さんが『社会派くんがゆく』でよく使う論法です。

投稿: おおくぼ | 20091222 () 1206

>おおくぼさん

>最澄の教えが、親鸞や道元という過激な
>弟子を誕生させた原因だとは思うのです
>が、最澄が全廃したというのは、言い過
>ぎだと思うのです。

正確には最澄の段階でも一応戒律はあります。

http://homepage3.nifty.com/junsoyo/kai/kmemo/khiro4-2.htm
>最澄は比丘の守るべき戒は250も必要で
>ないとし,重い戒律10と軽い戒律48
>の合計58でよいとした。これは梵網経
>に根拠をおくものであり,菩薩戒という。
>勿論,菩薩戒自体は,日本以外の国でも
>行われていたが,菩薩としての心構えと
>いうべきものであり,具足戒に替わり
>うるものではない。それなのに最澄は,
>具足戒を菩薩戒の十重戒と四十八軽戒に
>替え,さらに受戒の儀式を徹底的に
>簡素化した。

>でも全廃したなら、「どうして弟子が
>徹底できるの?」と思います。

上にも述べられているように「実質的」全廃だからです。最澄の段階ではまだ「形式上」戒律はあります。それは小室先生自身も認めているところです。言い過ぎかどうかは表現の巧拙に過ぎないと思います。

>本来小室説だと昔からアノミーのはずなの
>です。

小室先生は日本における「法の不在」とアノミーにおける「無規範状態」は峻別して論じていると思いますが、何をもって「昔からアノミーのはず」とおっしゃるのでしょうか。

小室説によれば天皇教が敗戦によって壊されたことによりいったんアノミーが生じているということですが、その点を指しているのですか?

投稿: 古賀 | 20091222 () 2301

私は議論好きなのですが、今回の議論は、混乱が生じているので、整理が必要だと思います。

まず、古賀さんと私では、対象にしている小室さんの文章が違うと思うのです。
だから、同じ文章を対象にしたいのですが・・。

私は、井沢元彦さんの対談集『誰が歴史を歪めたか』と岡田斗司夫さんの対談集『マジメな話』の二つの対談内容を元に話をしています。

だから、それ以外の小室さんの文章を対象に議論すると、混乱が広がるだけだと思います。
もし、お持ちでなければ、自分のブログに引用して、小室さんの問題点を明記しますが・・・。

投稿: おおくぼ | 20091223 () 2011

>おおくぼさん

>まず、古賀さんと私では、対象にしている
>小室さんの文章が違うと思うのです。
>だから、同じ文章を対象にしたいのです
>が・・。

そうおっしゃるのなら『日本人のための宗教原論』か『天皇の原理』を元に議論しましょう。

投稿: 古賀 | 20091223 () 2033

『日本人のための宗教原論』と『天皇の原理』は未読なので、買って読みます。
読む時に、どこに注目すればいいか教えてもらえれば助かります。

投稿: おおくぼ | 20091223 () 2129

>おおくぼさん

『日本人のための宗教原論』なら第4章、第7章。『天皇の原理』なら第6章、第7章あたりが該当箇所ですかね。特に『天皇の原理』の第6章「日本における「法の不在」」は重要だと思います。

投稿: 古賀 | 20091223 () 2206

ありがとうございます。
アマゾンを見たら、『天皇の原理』は絶版で、中古も高価なので、『日本人のための宗教原論』を先に買って、年末年始で読むつもりです。

投稿: おおくぼ | 20091223 () 2237

ところで、単純化で思ったのは、藤岡さんがブログで引用している唐沢さんの文章です。
唐沢さんは単純化というか、重要な点を削除して、自分に都合のいいように語る傾向があると思うのです。

引用

>同じころ、同じようにこのエッセイを読み、胸をときめかせていた人物にと学会の藤倉珊がいる。
>後年、僕と彼が出会って、「と学会」を旗揚げするのは、高校生の頃、同じく横田さんの文章を読んでいたことが縁だった。

この文章は、間違いではないにしても、読者の誤解を誘発する文章だと思うのです。
唐沢さんと藤倉さん二人だけで、旗揚げをしたと勘違いする人が出てきます。
あるいは、唐沢さんと藤倉さんの二人が中心人物で、他の人達はサブという感じに勘違いしてしまいます。
唐沢さんは、意図的に勘違いを誘発する文章を書いたと思います。
またツッコまれれば、「そんなつもりで書いたのではなく、旗揚げメンバーに、自分と藤倉さんがいたという事実を書いたにすぎない」という言い訳をするのではないでしょうか?

投稿: おおくぼ | 20091224 () 1321

>おおくぼさん

『日本人のための宗教原論』なら、第7章に最澄のこともアノミーのことも書かれていますので、とりあえずそこだけでも読めば議論は可能ですよ。

>唐沢さんは、意図的に勘違いを誘発する
>文章を書いたと思います。
>またツッコまれれば、「そんなつもりで
>書いたのではなく、旗揚げメンバーに、
>自分と藤倉さんがいたという事実を書い
>たにすぎない」という言い訳をするので
>はないでしょうか?

ミステリでいう叙述トリックみたいなもんですね。

投稿: 古賀 | 20091224 () 2206

『日本人のための宗教原論』を買いました。
まだ「はじめに」しか、読んでいないのですが、違和感でいっぱいです。
頭の中が「????」です。

引用すると・・・

>「何も考えないで、どこまでも日本流で押し通すから、外国人はすぐさま面食らって、日本人は奇妙奇天烈な人種だから付き合いきれないと思う。
>日本人は世界で孤立して交流も取引も困難になる。」

日本人って、すぐ迎合する国民の気がするし・・・。
北朝鮮やイランやイラクやアフガニスタンみたいに世界で孤立してないし・・・。
交流も取引も困難になってないんですけど・・・。
イスラム教徒の方が、日本人よりも、世界中で自分流を通していると思うんですが・・・。

>「この世の割合にいいと思って、来世にあまり関心のない中国からは、インドやユダヤほどの宗教は生まれなかった。
>この世が最高だと思っている日本は、当然、無宗教国になった。」

凄い偏見だと思う。
小室先生の判定だと、中国の宗教はインドやユダヤほどではないんですね。
日本の宗教は、小室先生から見れば、宗教とは認められないモノなんですね。

>「宗教がないから、カルト教団は簡単に人を殺して勝手に金を奪う。
>こんなにたやすくカルト教団がはびこれる国は他にない。
>宗教がないから、学校は崩壊して、子供たちは自由に人を殺しても平気である。
>しかも、誰もその理由に気づかない。

イスラム社会で、爆弾テロが多いことはどうなんだろう?
アメリカはどうなんだろう?

唐沢さんを軽く超えている気がするんですが・・・。
唐沢さんは叙述トリックを駆使するんだけど、小室先生は・・・・。

投稿: おおくぼ | 20091226 () 2144

>おおくぼさん

P2
「宗教が違っても人間はみんな同じであると思い込んでいる日本人には、ここ(注:宗教によって行為が違う)のところがピンとこない」
ここの部分が小室先生の主張のポイントでしょう。

例え「何も考えないで~困難になる」までが誇張(確かに小室先生は良く誇張的な表現を使う)だとしても、この部分の主張がひっくり返ることにはならないと思います。

>小室先生の判定だと、中国の宗教はインドや
>ユダヤほどではないんですね。

少なくとも儒教は世界宗教には成り得なかったでしょうね。
小室先生は世界宗教の母体と成り得るかどうかを
宗教の判断基準にしているようですから。

>イスラム社会で、爆弾テロが多いことは
>どうなんだろう?
>アメリカはどうなんだろう?

まず「宗教がないから、カルト教団は簡単に人を殺して勝手に金を奪う」という小室先生の主張は不完全でしょうね。正確には「宗教がないから」ではなく「日本教(天皇信仰)が崩壊したためアノミーが生じたから」になるはずです。

キリスト教もイスラム教も神の命令により平気で虐殺を行うので、これとカルト教団の教義による殺人も「等価」と考えれば、小室先生の主張は若干変ということになります。小室先生によればヨシュア記に出てくる神の命令による異民族の大虐殺を残虐だと文句を言うのは宗教がわかってないことになるので。

小室先生自身(P40)「このこと(注・ドグマや神の命令があれば、殺すことが正義)は、カルト教団にしても、キリスト教団にしても、変わりはない。ドグマに従うのが〈宗教の核心〉なのだ。」と書いています。

>唐沢さんを軽く超えている気がするん
>ですが・・・。

まあまだまだ唐沢さんには遠く及ばないと思います。

投稿: 古賀 | 20091227 () 0016

第二章まで読み終わりました。
私の持っている知識と違うことばかり書いてあるので、混乱しています。
小室流の定義が独特な気がします。

オウム真理教が仏教かどうかは、私にとってはどうでもいいことなのですが・・・小室先生は仏教について知識があれば、オウム真理教が仏教でないことが判断できると言っています。


>オウムは地獄が実在すると思い込んでいた。
>人を導くために譬え話として仮に考えておいたものにすぎない。
>仏教はこのように考えている。
>オウムは仏教を標榜しているのだから、当然、このように教えなければならないはずなのに、オウムはそうは教えなかった。
>実在もしない地獄に堕とすといい募った段階で、「オウムは仏教ではない」とすぐにピンと来なければならなかった。
17ページ

オウム以外の日本の仏教も、小室先生から見れば、「仏教ではない」のかもしれません。

>「仏教は実在論を否定する。
>人間の心の外に実在するものは何もない。
>これが仏教の入門の初歩の初歩であるとともに、仏教の極意であり蘊奥でもある。
17ページ

あるいは

>仏教には、極楽と地獄がある、と答えた人もいるだろう。
>しかし、仏教にもいわゆる地獄・極楽はない。
>なぜなら、仏教はすべて仮説だから。
>もっともそれで全部すませては納得しがたい人もいるだろうから、譬え話としても成立しないことを説明しよう。
64ページ

小室先生の宗教の定義だと、何故、日本人が無宗教なのか不明です。

>なぜ、ウェーバーの定義がいいのかというと、宗教だけではなくイデオロギーもまた宗教の一種であると解釈できるところにある。
どういうことかというと、マルキシズムも宗教である。資本主義も宗教である。そして、武士道などというのも一種の宗教だといえる。
>そのように考えると範囲がべらぼうに広がってしまうので、本書では、世界三大宗教といわれるキリスト教、仏教、イスラム教、それと日本人になじみの深い儒教について論を進めることにする。
27ページ

投稿: おおくぼ | 20091227 () 0304

>おおくぼさん

小室先生は「空の思想」が実在否定であるのと、地獄極楽などがフィクションであるのとを混同している(あるいは混同はしていないが、混同しているように読めるまぎらわしい書き方をしている)ような気がします。

>小室先生の宗教の定義だと、何故、日本人が
>無宗教なのか不明です。

本来、小室先生の定義だと日本人は「日本教」の信者であって無宗教ではないはずですね。そもそも「宗教」=行動様式という定義だと、完全無宗教というのはありえないはずなので。

そのへんはP26に「日本人は無宗教だといういい方をするが、どこかの特定の宗派に属していないだけで、その日本人もエトスたる独特の行動様式は持っている。したがって、日本人にも宗教たる独自の行動様式があるはずだというふうな解釈が可能である。」と書かれています。

投稿: 古賀 | 20091227 () 1012

『社会派くんがゆく』のバックナンバーを読んでいると、小室先生の名前が何度か出てきます。
宗教と中国とソ連関係の場合が多いです。

>「まあまだまだ唐沢さんには遠く及ばないと思います。」

今回、『日本人のための宗教原論』と一緒に小室先生の『イスラム原論』(ぶ厚い!)も買いました。
内容は似ていますし、対応関係は一致していると思います。
唐沢さんは臨機応変に、その場その場で、思いつきで語るので、本ごとに主張がコロコロ変わりますが、小室先生はどの本でも主張は同じです。
また唐沢さんの文章は日本語として理解しにくいですが、小室先生の文章は、一文一文は理解しやすいです(一冊の本だと理解が困難ですが・・)。
私が『唐沢俊一検証blog』に感動する理由の一つが、意味不明に思える唐沢さんの雑学文章を見事に解読しているからなのです。
前から疑問に思っているのは、唐沢俊一雑学ファンは、本当に唐沢俊一の文章を読んで理解しているのか?ということなのです。
小室先生の本は、どこが変なのかが、明快です。
でも唐沢さんは、変なとこだらけで、何を言いたいのか不明なのです。
だから唐沢さんが過激な主張をしても、小室先生ほど影響力を持たないのは、そこに原因があるような気がします。

投稿: おおくぼ | 20091227 () 1111

>おおくぼさん

>小室先生はどの本でも主張は同じです。

ただ本によって重点の置き方が違いますよね。『日本人のための宗教原論』では、「日本教」や「法の不在」にはあまり説明を割いていません。

>小室先生の本は、どこが変なのかが、明快
>です。

変に見えるだけなのか、本当に変なのかで意見は分かれるかもしれませんが、概ねそのとおりでしょう。というのは小室先生は前提となる宗教や社会学の知識が無い人にもできるだけわかりやすく説明しようとしているので。

唐沢さんは自分自身でも良く整理できていないことをアカデミズムの言葉を権威づけにして語るので、何が言いたいのか意味不明になってしまうのでしょう。

>私が『唐沢俊一検証blog』に感動する
>理由の一つが、意味不明に思える唐沢
>さんの雑学文章を見事に解読している
>からなのです。

これは私もそう思いますね。皮肉なことに『唐沢俊一検証blog』が唐沢さんの文章の最も良い解説書になってしまっている現状です。

投稿: 古賀 | 20091227 () 1149

>『日本人のための宗教原論』では、「日本教」や「法の不在」にはあまり説明を割いていません。

小室先生の文章を引用すると・・

>また、「日本教」「神道」あるいは「天皇教」という日本独自の宗教形態については、また独立した徹底的な議論が必要になるため、宗教の原論を論ずる本書では特に深入りしない。
27ページ

そうすると、ヴァーバーの宗教の定義と、小室先生の「日本人は無宗教だ」という主張と、日本独自の宗教形態の3つの整合性はどうなるのでしょうか?

ところで宗教ではありませんが、『日本人のための宗教原論』の34ページから35ページに論理学の歴史についての記述があります。
小室先生は経歴を見ると、京都大学理学部数学科卒なのです。
でも、私からすると、かなり独自な説明なので驚きます。
例えば・・・

>ところが、アリストテレスの形式論理学も実は不十分であるということを、19世紀の終わりになってドイツのヒルベルトが発見した。
>ヒルベルトが記号論理学という完璧な論理学を構築したのである。
>これは一言で非常にわかりやすく説明すると、集合論的論理学である。

岩波文庫の『ゲーデル:著 不完全性定理』には、翻訳者の林晋さんの200ページ以上の詳しい解説がありますが、用語の使い方も歴史的な経緯説明も違うような気がします。
「形式化」という方法を重視したのは、ヒルベルトです。
だから、アリストテレスの論理学を「形式論理学」と呼ぶのは、間違いではないにしても、歴史的な経緯から考えると変です。

「集合論」を作ったのは、無限集合や対角線論法で有名なカントールです。

「記号論理学」を作ったのはフレーゲです。
そしてフレーゲの記号論理学に重大な欠陥を発見したのはラッセルです。
ヒルベルトも集合論を使った記号論理学の作成に大きく貢献しました。
けれど排中律を巡って、ブラウワーと対立しますし、この対立の原因は現代になっても解消されていません。

ゲーデルは、ヒルベルトの形式化路線を進めて、一階述語論理の完全性を証明し、二階述語以上の高階の論理の不完全性を証明しました。

コンピュータで有名なチューリングは、ゲーデルと別の形で論理の限界を証明しました。

投稿: おおくぼ | 20091227 () 1338

だんだんと小室先生の宗教論が理解できてきました。

日本の宗教は多神教。
イスラムのような一神教とは違う。
それが飛躍して、日本人は無宗教だという主張になるんですね。
どこまでが誇張で、どこから誇張でないのか、区別しにくいです。
橋爪大三郎さんや宮台真司さんは、しっかりと区別して聴講していたのでしょう。
区別できずに洗脳されてしまったのが、唐沢さんや副島さんなのかもしれません。

投稿: おおくぼ | 20091227 () 1636

>おおくぼさん

>だから、アリストテレスの論理学を「形式
>論理学」と呼ぶのは、間違いではないにし
>ても、歴史的な経緯から考えると変です。

哲学の方でカントの超越論的論理学に対してアリストテレスの論理学を形式的論理学というようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E8%AB%96%E7%90%86%E5%AD%A6

>事実19世紀末最大の数学者ヒルベルトは
>ユークリッド幾何の公理系を大修正し、再
>建した公理系が無矛盾完全であることを示
>した(ただし実数論が無矛盾ならばという
>保留つきであるが)。この成功に力を得て
>ヒルベルトはギリシア以来の数学の主流で
>ある公理主義をさらにつきすすめて形式主
>義という考え方にまで発展させた。
>数学の用語や対象はそれの意味する表象や
>解釈を離れ、むしろたんなる記号、あるい
>は要素と見なし、それらの間の関係を規制
>する公理系から演繹的に導かれる形式的命
>題の集まりのみをその数学の体系としよう
>という考え方である。
『現代数学小事典』講談社ブルーバックスP113

小室先生の主張が間違いとまでいえるかは微妙ですね。

>橋爪大三郎さんや宮台真司さんは、しっかり
>と区別して聴講していたのでしょう。

小室先生の宗教についての分析は理論的にはマックス・ヴェーバーに立脚してるので、社会学者であるあの人たちには理解可能でしょう。

投稿: 古賀 | 20091227 () 1745

論理学ネタは、『日本人のための宗教原論』の中では枝葉の部分なので、間違っていても小室先生の骨子には何ら影響を与えません。

ただ、小室先生はカントの論理学についての考察を元に形式論理学という言葉を使ったのかは謎です。
使ってはいけないということはないのですが、記号論理学という分類とカントの論理学の考察を同じ文脈で使うのは珍しいと思います。
カントの論理学は、アメリカの分析哲学に大きな影響を与えていますが・・・。

>事実19世紀末最大の数学者ヒルベルトは
>ユークリッド幾何の公理系を大修正し、再
>建した公理系が無矛盾完全であることを示
>した(ただし実数論が無矛盾ならばという
>保留つきであるが)。この成功に力を得て
>ヒルベルトはギリシア以来の数学の主流で
>ある公理主義をさらにつきすすめて形式主
>義という考え方にまで発展させた。

『現代数学小事典』講談社ブルーバックスP113・・・ですか。

ユークリッド幾何学と記号論理学は全く別種だと思うのです。

だから・・

>ユークリッド幾何の公理系を大修正し、再
>建した公理系が無矛盾完全であることを示
>した(ただし実数論が無矛盾ならばという
>保留つきであるが)。

理解できないです。
たしかに記号論理学は、ユークリッド幾何学の方法をモデルにしました。
でも別モノです。

>「公理主義をさらにつきすすめて形式主義という考え方にまで発展させた。

これも理解不能です。 
形式主義は、公理主義をつきすすめたわけではありません。

この論理学ネタは、専門的になるので自分のブログで展開します。
自分で話題をふっといて、申し訳ありません。

投稿: おおくぼ | 20091228 () 2036

例えば、スピノザの『エチカ』は、ユークリッド幾何学の方法を使って書かれているそうですが、ユークリッド幾何学とは別モノです。

投稿: おおくぼ | 20091228 () 2039

ところで、宗教論に話を戻します。

小室先生の本は、誇張なのか、矛盾なのか区別がつきにくいです。
「日本人は無宗教だ」は誇張でいいです。

例えば・・・

>しかし、イスラム教の教えによると、『コーラン』こそが最大の奇蹟だ断じている。
>『コーラン』こそが最大で最終的な奇蹟だから、それ以後奇蹟を起こす必要はない、というのがイスラム教の奇蹟に対する考え方だ。

でも、その数行後

>もっともその表現はさらに複雑で、全知全能のアッラーはどんなことでもできるわけだから、奇蹟とは解釈していない。
>アッラーには、普通の能力と奇蹟の能力の区別はないのだ。
55ページ

奇蹟とは人間が勝手に区別しているんだと言う事なのでしょうけれど・・・。
あと小室説によると、現代のイスラム教徒は奇蹟がこれから起こるとは信じていないことになるんですが・・・。

その次の行は・・・

>仏教は奇蹟を認めていない。

小室先生の言う仏教は、かなり限定されていると思うんですが・・・。

投稿: おおくぼ | 20091228 () 2214

>おおくぼさん

>>仏教は奇蹟を認めていない。

>小室先生の言う仏教は、かなり限定されている>と思うんですが・・・。

「神の力による自然法則への介入」を奇蹟の定義とするなら、仏教は奇蹟を認めないというのはおかしな主張ではないです。神通力というのは仏教的世界観においては自然法則の範囲内なので。

投稿: 古賀 | 20091229 () 0004

数学ネタは、これ以上しないつもりだったのですが、どうしても訂正したいので、コメントを書かせてもらいます。
調べたら、ヒルベルトは論理学以外の数学の分野でも大活躍しているんですね。

1899年に『幾何学の基礎』という本を出しています。
だから・・・

>事実19世紀末最大の数学者ヒルベルトは
>ユークリッド幾何の公理系を大修正し、再
>建した公理系が無矛盾完全であることを示
>した(ただし実数論が無矛盾ならばという
>保留つきであるが)。

の前半部分・・・

>事実19世紀末最大の数学者ヒルベルトはユークリッド幾何の公理系を大修正し、

・・・は正しい記述です。

ヒルベルトは20世紀前半も大活躍していますが、19世紀末も大活躍しています。

後半部分の・・・

>再建した公理系が無矛盾完全であることを示した(ただし実数論が無矛盾ならばという保留つきであるが)。

・・・というのは現時点では判断しかねますというか、理解できません。

投稿: おおくぼ | 20091229 () 0133

>おおくぼさん

これ以降は『『日本人のための宗教原論』他議論用』の方にコメントお願いします。

投稿: 古賀 | 20091229 () 0848



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2009年12月27日 (日)

笛育市民大学講座(嘘知識) 思想『六神通』

オウム真理教で厳しい修行を積んだ者に身につくといわれる常人にはない6つの超能力。

1 神足通 思うままにどこの便所にでも飛んでいきウンコになることができる能力
2 天耳通 普通聞こえることのないウンコの声を聞くことができる能力
3 他心通 普通わからないウンコの考えていることがわかる能力
4 宿命通 普通必要ない自分が前世ではウンコだったかどうかを知る能力
5 天眼通 ウンコの過去、現在、未来を全て知るどうでもいい能力
6 漏尽通 再びウンコに生まれ変わらない能力

これに「ウンコを黄金に変える能力」を加えて七神通にする場合もある。

【関連情報】

『オウム真理教』(Wikipedia


『六神通』(Wikipedia

『糞』(Wikipedia

『「頭をよくするということは、かくもムヅカシイ」……そうでしょうとも(トンデモない一行知識の世界2)


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2009年12月23日 (水)

笛育市民大学講座(嘘知識) 思想『しんぶん赤鼻』

「富める悪い子からプレゼントを奪い貧しい良い子に与える」という主義主張の元に統合された赤い思想と赤い衣装の活動家集団が発行する日刊機関紙。この新聞の購読料がクリスマスの前日に全世界で一斉に行われる支援活動の資金となっている。

「ルンペンプロレタリアート」として他の活動家に馬鹿にされていたトナカイを夜間専門の勧誘員にすることにより発行部数を大幅に拡張したという美談は良く知られている。

【関連情報】

『サンタクロース』(Wikipedia


『赤鼻のトナカイ』(Wikipedia

『しんぶん赤旗』(Wikipedia


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2009年12月20日 (日)

夏目漱石 最近はそんなのばっかり売れている(?)ライトノベルバージョン

『坊ちゃん』
親譲りの無鉄砲だが何もしない主人公が、勝手に何十人もの下女に「あなたは真っ直ぐで良いご気性だ。つきあってください」と言われる。その後教師として赴任した四国の中学校でマドンナという美女を巡る騒動に巻き込まれるが、教師を辞めて帰郷した後最愛の人である下女の清と結ばれる。

『吾輩は猫である』
名前のない猫で何もしない主人公が、勝手に何十匹もの三毛猫に「つきあってください」と言われる。ただ三毛はその後全て病気で死んでしまう。

『三四郎』
大学に入学するため上京した何もしない小川三四郎は、勝手に何十人もの女の子に「つきあってください」と言われ恋慕の情を抱くが、女の子はその後は曖昧な態度をとり続け全員別の男と結婚してしまう。

『夢十夜』
何もしない主人公が仰向けに寝た何十人もの女の子に「もう死にます。つきあってください」と言われたり、背中に背負っている何十人もの目の不自由な女の子に「御前が私を殺したのは今からちょうど百年前だね。つきあってください」と言われたり、運慶が木の中に埋まっているのを掘り当てた何十体もの女の子の像に「つきあってください」と言われたり、そんな夢ばかり見る。

『こころ』
何もしない私は鎌倉の海岸で何もしない先生と出会う。先生は、かって何十人もの女の子に「つきあってください」と言われたため恋と友情の板挟みになり、結局は三角関係になった何十人もの友人を裏切って自殺に追い込んだことを悔やむ罪の意識を持っていた。その後先生は何十人もの乃木大将の殉死に触発されて、自殺を決行する。

【関連情報】

『いつまでたっても女は怖い』(社会派くんがゆく!)

『夏目漱石』(Wikipedia


『坊つちゃん』(Wikipedia

『吾輩は猫である』(Wikipedia

『三四郎』(Wikipedia

『夢十夜』(Wikipedia

『こゝろ』(Wikipedia


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2009年12月19日 (土)

今日の更新情報(12/19)

★笛育演芸場(嘘落語)更新しました。

落語『そばの羽織(全国各地バージョン)』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/engei/


(古賀)

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2009年12月16日 (水)

今日の更新情報(12/16)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『“反論本”が話題』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/


(古賀)

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2009年12月13日 (日)

今日の更新情報(12/13)

★笛育シネマシアター(嘘映画)更新しました。

『カールじいさんの空飛ぶ国』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/


(古賀)

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2009年12月12日 (土)

今日の更新情報(12/12)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『知らぬは裁判官だけ 法廷で問いただす』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/

★笛育怪獣墓場(嘘怪獣)更新しました。

ウルトラマン『ミイラの叫び』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/monster2/

★笛育思想塾(嘘哲学)更新しました。

思想事典『ソーカル事件』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/philosophy/


(古賀)

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2009年12月 9日 (水)

今日の更新情報(12/9)

★笛育シネマシアター(嘘映画)更新しました。

『二十四の瞳』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/


(古賀)

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2009年12月 8日 (火)

今日の更新情報(12/8)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『8割が「必要ない」 内閣府調査』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/


(古賀)

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2009年12月 7日 (月)

今日の更新情報(12/7)

★笛育妖怪館(嘘妖怪)更新しました。

『風呂幽霊』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/monster/


(古賀)

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笛育市民大学講座(嘘知識) 日本史『白蓮密教』

「我を日本一の智者となし給え」と願を立て清澄寺で学問をしていた是生房蓮長という僧侶が、真実の仏の教えを知るという提婆達多という老人に弟子入りし、一年間の艱難辛苦の末に伝授された日本を未曾有の国難から守るための密教の秘法。

「南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 霊印坊奪取(王~聖文)」と唱えることにより、月蓮、火蓮、水蓮、木蓮、金蓮、土蓮、日蓮の7種類の蓮の化身になり、それぞれ異なる加持祈祷の秘術を使うことが出来る。あくまで「日蓮の化身になる密教」であって「日蓮によって日本に伝えられた密教」ではないが、そのような間違った記載をしている本もたまにある。

【関連情報】

『密教』(Wikipedia


『日蓮』(Wikipedia

『法華経』(Wikipedia

『愛の戦士レインボーマン』(Wikipedia

唐沢俊一 仏教を語る』(藤岡真blog


(古賀)

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2009年12月 6日 (日)

今日の更新情報(12/6)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『被害者映像、ミスで法廷の大型モニターに映し出される』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/

★笛育妖怪館(嘘妖怪)更新しました。

『痛車』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/monster/

★笛育ライブラリー(嘘図書館)更新しました。

『ヨーグルト・ミュージック』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/book/

★笛育怪獣墓場(嘘怪獣)更新しました。

ウルトラマン『バラージの青い石』
ウルトラマン『禁じられた言葉』
ウルトラマン『空の贈り物』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/monster2/

★笛育思想塾(嘘哲学)更新しました。

思想事典『コウゾ主義』
思想事典『哲学的バンビ』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/philosophy/


(古賀

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笛育市民大学講座(嘘知識) 書籍『お釈迦ボックス』4

西尾維新作睦月あきら画 中央公論社コミックス

第八箱 「もっていかれた」

【あらすじ】

インドの初期仏教美術では、釈迦を人間の像では表さず、輪宝、仏足跡、菩提樹などのシンボルによって表現した。仏陀となった偉大な釈迦の姿は、人の手で表すことはできないと思われていたからである。

古代インドの芸術家「駄目だァ!描けない!僕にはお釈迦様が描けない!!」
アーナンダ「ああ?何言ってんだ。いい浮き彫りじゃん」
サーリプッタ「いや、アーナンダくん。俺には彼の言っていることがよくわかる…この浮き彫りは世尊の『偉大さ』を表現し切れていない!モチーフ以上のものを描けなければ芸術とは言えんのだ!」
古代インドの芸術家「…その通りです。僕達芸術家は常に現実の上を行かねばならない…つまり完全な存在…『天上天下唯我独尊』であるところのお釈迦さまには…芸術性がない!!」
世尊「……フッ」
ずーん
アーナンダ「世尊が落ち込んだーっ!!」
(参考:『やさしい仏像の見方』新潮社 『めだかボックス』第2巻)

【関連情報】

『釈迦』(Wikipedia


『阿難』(Wikipedia

『舎利弗』(Wikipedia

『仏像』(Wikipedia

『めだかボックス』Wikipedia


(古賀)

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笛育市民大学講座(嘘知識) テレビ番組『さよなら矢的先生』

1980年~1981年放映された円谷プロ製作の特撮テレビ番組。

M78星雲光の国から地球に派遣された超ネガティブ思考のウルトラ戦士が、人間の持つ負の感情『絶望』から生み出される社会派怪獣を倒すために、特に怪獣を生み出しそうな問題のある桜ヶ岡中学校に赴任して特に怪獣を生み出しそうな困った生徒さんの集まる2のへ組の担任教師となり、「絶望した!○○な怪獣を生み出す社会に絶望した!(例:金汚い怪獣)」と叫びながら巨大ヒーローに変身して、怪獣を打ち負かしたり、怪獣に打ち負かされたり(こちらの方が多い)、キッチリしないとイライラするマイナスエネルギーの生み出した整理整頓怪獣に惨殺されたり、怪獣の方に先に「絶望した!」というセリフを先取りされて絶句したりする異色のウルトラシリーズ作品。

シリーズ後半では『かってに怪獣』とタイトルが変わり、地球防衛組織UGM(ウッカリ・ガッカリ・メンバーズ)の隊員になった矢的先生が、M78星雲にいた時に引きおこした光の国天才アカデミー崩壊事件のために怪獣化したことを恨みに思っている元ウルトラ戦士を迎え撃つストーリーが中心となる。

ちなみに矢的先生とは黒板に横書きされた名前を生徒に間違えて読まれたためについた通称で、本名は『矢白勺』。

【関連情報】

『ウルトラマン80』(Wikipedia


『さよなら絶望先生』(Wikipedia

『かってに改蔵』(Wikipedia


(古賀)

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2009年12月 5日 (土)

今日の更新情報(12/5)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『研究部門、50年の歴史に幕 英国防省』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/


(古賀)

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笛育市民大学講座(嘘知識) テレビ番組『カミナリねずみピッカリ・チュー』

ムロタニツネ象の漫画『ビリビリ・ビート』を元に作られたテレビアニメ。

本来は地上に降りてきたカミナリの子供が活躍する話だったのだが、アニメスタッフが「バトル要素を入れたほうがウケる」、「カミナリの子はネズミにした方が子供にアピールする」「おへそに花が咲くなんてカッコ悪い。普通の電撃を武器にしよう」「悪役はゼロゼロ五右衛門なんて変テコな名前はやめてロケット団にしよう」などいろいろな改良(?)を加えた結果、元の漫画とは似ても似つかぬ作品に仕上がってしまった。

それが意外なことに子供に大ウケしたため、1967年から現在までずっと放映され続けている長寿番組。ゲーム化にともない1度タイトルが変わっているため、タイトル変更前の作品とタイトル変更後の作品が無関係だと錯覚している人も多い。

【関連情報】

『カミナリ坊やピッカリ・ビー』(Wikipedia


『ポケットモンスター』(Wikipedia

『ピカチュウ』(Wikipedia

第10回 2005年後半回想 その3』(WEBアニメスタイル)


(古賀)

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2009年12月 3日 (木)

今日の更新情報(12/3)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『「学習」と「科学」、来春休刊』
『ネット販売ED薬、55%偽物』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/

幸福の学習まんがひみつシリーズは面白かったですね。『コロ助の非科学質問箱』とか。


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2009年12月 1日 (火)

今日の更新情報(12/1)

★笛育新聞社(嘘ニュース)更新しました。

『金総書記創造説、韓国の株価指数が一時急落』

http://fueiku.cocolog-nifty.com/news/


(古賀)

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笛育市民大学講座(嘘知識) 書籍『お釈迦ボックス』3

西尾維新作睦月あきら画 中央公論社コミックス

第四箱 「余計な真似だよ」

【あらすじ】

世尊に教団の指導者の地位を自分に譲るようすすめたデーヴァダッタは、「6年間よだれを食べていたお前などに地位は譲らない(注:デーヴァダッタがアジャータサットゥ王子にとりいって6年間媚びへつらっていたことを指す)」と世尊から辱めを受けた。
腹を立てたデーヴァダッタは、アジャータサットゥ王子に父王のビンビサーラ王を幽閉し王となるようそそのかし、自分はその力を利用して世尊を殺して仏陀になろうと企んだ。

アングリマーラ「お前、どうしてそんなあちこち歩き回ってるんだ?そんなに托鉢好きだっけ?」
アーナンダ「別に。ただ俺の中のルールで、1日5リットルの汗をかくって決めてんだ」
デーヴァダッタ「あーーわかるわかる。あたしも1日5リットルのよだれを飲むって決めてるし。似たようなもんだよね♪」
アーナンダ「デーヴァダッタ…よだれはドリンクじゃない!」
(中略)
アジャータサットゥ王子の家来「ちょいと面貸してくれや、ビンビサーラ王。アジャータサットゥ王子の相談に乗ってほしいんだよ。なぁーに、マガダ国にとっても悪い話じゃねーと思うぜ」
(ビンビサーラ王を連れて行く)
アングリマーラ「……なんか悪そうな家来だったけど、止めなくてよかったのか?お前とアジャータサットゥ王子は大の仲良しなんだろう」
デーヴァダッタ「んー?別に見て見ぬふりでいーんだよ。あたしとアジャータサットゥ王子って都合のいい時だけの友達だし」
アングリマーラ「いや僕も結構悪い奴だったけどさ…お前は最悪だな、デーヴァダッタ!!」
(参考:中村元選集第14巻『原始仏教の成立』P519~P528 『めだかボックス』第1巻)

【関連情報】

笛育市民大学講座(嘘知識) 書籍『お釈迦ボックス』

笛育市民大学講座(嘘知識) 書籍『お釈迦ボックス』

『阿難』(Wikipedia

『提婆達多』(Wikipedia

『アジャータシャトル』(Wikipedia

『ビンビサーラ』(Wikipedia

『めだかボックス』Wikipedia


(古賀)

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