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2008年8月23日 (土)

今日の小説『血で描く』

唐沢俊一作

昭和36年、貧乏な貸本漫画家の沼波恭一は家に家財道具がひとつもないので、世の中を呪いながら自分の血を混ぜたインクでタンス、長火鉢、やかんなどを世の中を呪いながら紙に描き、世の中を呪いながらそれを壁に貼りつけ、世の中を呪いながら「こいつは本物そっくりだ」と悦にはいり、世の中を呪いながらふとんをかぶって寝てしまう。

その晩世の中を呪いながら沼波の家に忍び込んだ泥棒、世の中を呪いながらタンスの引き出しに手をかけるとどうしても開かない。世の中を呪いながらタンスに触ってみると手触りがただの紙なので、世の中を呪いながら血を混ぜたインクで世の中を呪いながら家財道具一式を紙に描いたものを世の中を呪いながら壁に貼りつけたのだと世の中を呪いながら気がつく。

泥棒世の中を呪いながらがっかりしたが、世の中を呪いながらせめて盗んだ気になって帰ってやろうと思い直し
「血で描いたタンスをあけたつもり…血で描いた風呂敷を出して広げたつもり…血で描いた着物をとりだして風呂敷につつんでよっこらしょと背負ったつもり…」
そこへ沼波が世の中を呪いながら目をさまして泥棒を見つけ
「面白いからおれもつきあってやろう…血で描いた槍をきゅっきゅっとしごいたつもり…血で描いた風呂敷を背負った泥棒の脇腹をえいやっと突いたつもり…」
泥棒が
「うーん、血で描いた血がだくだくと出たつもり」

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『だくだく

唐沢俊一『血で描く』を読んでみた。』(唐沢俊一検証blog

 
(古賀)

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