一行知識5
★『蟹工船』は作者の小林多喜二が夕食にカニを食べすぎて見た、口から光線を出して暴れ回る巨大な蟹の怪物が片目に眼帯をした貧しい労働者に退治されるモノクロの悪夢からヒントを得た。
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(古賀)
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★『蟹工船』は作者の小林多喜二が夕食にカニを食べすぎて見た、口から光線を出して暴れ回る巨大な蟹の怪物が片目に眼帯をした貧しい労働者に退治されるモノクロの悪夢からヒントを得た。
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(古賀)
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えどがわのおじょうさん
ようかんにはいって
あまつゆしのいでた
そこへおおきな くもがきて
となりに すわりこんだので
えどがわのおじょうさん
びっくりぎょうてん いちもくさん
(谷川俊太郎訳)
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(古賀)
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★世界最初の推理小説はエドガー・アラン・ポーの「殺人鬼ワシントン」。オーギュスト・デュパンが全米一殺人発生率の高い別名murder capitalと呼ばれる都市で起こった奇怪な大量殺人事件の謎を解く話で、桜の巨木を一撃で切り倒せるほどの威力を持つ血まみれの大斧George Washington's axeを握って夜な夜な惨劇をくり広げる初代大統領は別に出てこない。
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(古賀)
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ブラコせいじん ソフトにめはな
おんなのこには ほうし(胞子)うえてポイ
おとこのこたちが でてきたら
ブラコせいじん しんじゃった
(谷川俊太郎訳)
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(古賀)
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スカイドン そらにのぼった
スカイドン ころがりおちた
かとくたいのたいいんをみんな あつめても
かとくたいのびーとるをみんな あつめても
スカイドンを もとにはもどせない
(谷川俊太郎訳)
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(古賀)
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ろぼっとちょうかんってなんでできてる?
ろぼっとちょうかんってなんでできてる?
はぐるま おいる とけいのぶひん
そんなものでできてるよ
(谷川俊太郎訳)
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(古賀)
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つむじまがりの メフィラスさん
みやげにちきゅうは いかがです?
うちゅうじんならべて ぎんのすず
きょだいなねえやも おそろいだ
(谷川俊太郎訳)
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(古賀)
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さっさとジャック
きびきびジャック
きんぐざうるすさんせいを
とびこえろ
(谷川俊太郎訳)
はしっこいジャック、
すばやいジャック、
ばりやーが一つ、
ジャックがとっくんで
とびこした。
(北原白秋訳)
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(古賀)
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それはまあさておいて上方落語では「こわいもの」より前に「好きなもの」を聞いていくんですね。
(古賀)
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気ちがいの旧支配者に、
気ちがいの家来衆、
気ちがい神殿に住んで、
電波を出して、
どいつもこいつも気がちごた。
お父さんのダゴンが気ちがい、
お母さんのハイドラが気ちがい、
みんな信者が気ちがい。
気ちがい教団つくって、
いっしょくたに、みんないのって、
ほしのいちがかわるの、まっていた。
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北原白秋訳「気ちがい家族」は豪快なまでに「気ちがい」を連発していて何かすごい。
(古賀)
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くるったじゃしんとくるったけんぞく
くるったしんでんにすんでいた
じゃしんをあがめるしんじゃがいたが
ひとりのこらずくるってた
くるっただごんとくるったはいどら
おまけにくるったふかきものども
みんなくるったでんぱをうけて
くるくるくるってうごきだす
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(古賀)
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★ジャイアント馬場の足は本当は昨日鼠が棚から落としてこわしてしまった。
★パソコンについているマウスの移動距離は蹄が割れていると飛ぶように速い。
★♪タンタンタヌキの……の元メロディは長屋の連中を無理矢理に連れてきて聞かせる大旦那の義太夫である。
★コントラバスのことを中国語で「妖怪的提琴」といい、中国人は化けものづかいが荒いので辛抱できずにすぐにいなくなってしまう。
★シラミのセックスは、こうして爪と爪がさわってかみさんの顔を受光斑でじっと見るとこれがふるいつきたいようないい雌じゃないので、意外と淡泊である。
(古賀)
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「うそか本当か知らねえが、おふくろの話だと、何でも胞衣を埋めたところを、いちばんさきに通ったものが虫がすかねえそうだ。だから、きっとレヴィナスちゃんの胞衣を埋めたところを存在が通ったんだな」
「たいへんだ。おれがこわいっていう無人称で抽象的な存在(イリア)をこんなにいっぱい枕もとにならべて…ああこわい、ああこわい……」
「ややっ、野郎。こわい、こわいとふるえながら、『存在と時間』に対抗して『全体性と無限』を書きはじめやがった」 落語『存在こわい』
ハイデガーの胞衣を埋めた上は無が通ったのですね。
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(古賀)
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「お嬢さまにもらった『存在と時間』を読み出してからというものは、なにをみてもデカルト批判にみえる。世界内存在がデカルト批判にみえる。道具的存在がデカルト批判にみえる。掛け軸のだるまさんや横の花瓶や鉄瓶までがデカルト批判にみえる。おまえの顔までが、だんだんとデカルト批判に……」
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(古賀)
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「ソンザイのガク?それは一体どんな科学なのですか……」
「存在の学は科学の名ではない。科学の上に立つものの総称じゃ…。たしかに存在の学…そう呼ばれるものは…ある…しかし……それをつかえた知者を…わしは知らん」
「あの世に行ったらアリストテレスという男に会うがいい…そしてオレが…こう言っていたと…あなたならいけたかも知れない処(ところ)へ…いつかオレも辿りついてみせる……と」
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(古賀)
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「真の現象学とはッ!?真の存在とは!?ご教授下さいッ!フッサール老ッッ!我の進む道ッ!!!」
「ハイデガーはん…哲学の完成をクロイツベルク山の頂とするならば、この儂にしてからが麓を踏んだばかり…おぬしの才能をもってして、生涯を哲学に費し、八合目までを踏めるかどうか…」
「…………」
「そもそもアリストテレスに突かれたらこうかわす、デカルトが来たらこう受ける、このような些末な技術にとらわれているようでは下の下…真の哲学を身につけたなら技は無用」
「!」
「真の哲学が完成したのなら、懐疑には出会えぬ…存在と真理とが根源的に一体であることによってな…非真理(そこ)には辿りつけぬのじゃよ…」
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(古賀)
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