「よし、ようやく怪獣語翻訳機のための怪獣語のアルファベットが完成した」「へえ、怪獣語のアルファベット?どんなのだか俺にも教えてくれ」「いいとも、まずAが『ガオー』、Bが『ガオー』、Cが『ガオー』、Dが『ガオー』…そしてZが『ガオー』だ……ん、どうした。怪訝な顔をして」「いや、気にしねえでほしいんだが…俺の耳にはみんなまったく同じに聞こえて区別がつかねえ」「「心配するな。俺にだってさっぱりわからねえ」
「なになに(怪獣語翻訳機をいじりながら)……信濃の善光寺で『怪獣酋長ジェロニモンのお血脈』というのを売り出した。これに百文払って額に印を押してもらえばウルトラマンに倒された怪獣も罪障隠滅して地獄に行かずに現世に蘇ることができる。そのため地獄の商売があがったりだと……こいつは大変だ」「でも怪獣は百文なんて銭を持ってんのかねえ」 落語『小さな英雄』
「赤鬼、君は何も感じないのか?」「何を?」「仕事のことさ。我々地獄の獄卒がどんなに頑張っても結局死人をかっさらって極楽に連れて行ってしまうのはいつも阿弥陀如来だ。僕がどんなに針の山や血の池をきちんと整備しても、たいして役にたたんじゃないか。いや、針の山や血の池だけじゃない。我々地獄の鬼も、閻魔大王も、阿弥陀如来さえいれば、必要ないような気がするんだ」「何を言うんだ、青鬼!」
『お血脈』金城哲夫脚本バージョン
【関連情報】
(古賀)
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