« 「ジョワッ(訳:昔石川五右衛門てえ人は油の煮えたぎる釜の中で平然と辞世の句を詠んでらあ。八百屋お七やジャンヌ・ダルクやジョルダーノ・ブルーノを見てみろい、火あぶりだ。このぐらいの怪獣の熱さなんてそれにくらべれば…石川…お七…ジャンヌ…石川五右衛門……うわっ!)」(我慢できず怪獣を払いのけるしぐさ) | トップページ | こんな夢を見た。 »

2007年5月10日 (木)

宮毘羅の鼻と云えば、海底科学基地で知らない者はない

長さは五六〇寸あって、先端が尖り、上唇の上で高速で回転している。云わば、螺旋状の溝を切られた角の如き物が、顔の真ん中で屹立しているのである。

科学基地の者は、こう云う鼻をしている宮毘羅の為に、宮毘羅の人間でない事を仕合せだと云った。あの鼻では誰も妻になる女があるまいと思ったからである。中には又、あの鼻だから怪獣になったのだろうと批評する者さえあった。しかし宮毘羅は、自分が怪獣である為に、幾分でもこの鼻に煩わされる事が少くなったと思っていない。宮毘羅の自尊心は、地中を掘り進むのに便利だと云うような結果的な実用性に左右される為には、余りにデリケイトに出来ていたのである。

芥川龍之介 『海底科学基地』(参考:『鼻』)

【関連情報】

『グビラ』(Wikipedia

『鼻(芥川龍之介)』(Wikipedia

 

(古賀)

« 「ジョワッ(訳:昔石川五右衛門てえ人は油の煮えたぎる釜の中で平然と辞世の句を詠んでらあ。八百屋お七やジャンヌ・ダルクやジョルダーノ・ブルーノを見てみろい、火あぶりだ。このぐらいの怪獣の熱さなんてそれにくらべれば…石川…お七…ジャンヌ…石川五右衛門……うわっ!)」(我慢できず怪獣を払いのけるしぐさ) | トップページ | こんな夢を見た。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78610/15025045

この記事へのトラックバック一覧です: 宮毘羅の鼻と云えば、海底科学基地で知らない者はない:

« 「ジョワッ(訳:昔石川五右衛門てえ人は油の煮えたぎる釜の中で平然と辞世の句を詠んでらあ。八百屋お七やジャンヌ・ダルクやジョルダーノ・ブルーノを見てみろい、火あぶりだ。このぐらいの怪獣の熱さなんてそれにくらべれば…石川…お七…ジャンヌ…石川五右衛門……うわっ!)」(我慢できず怪獣を払いのけるしぐさ) | トップページ | こんな夢を見た。 »