2008年5月12日 (月)

カエアンの聖衣

バリントン・J・ベイリー作車田正美画。

ファッション界に邪悪がはびこる時に地上にあらわれる正義の女神カエアン。彼女のまわりにはフラショナールスーツという華麗な防具をまとい、武器を嫌うカエアンのために「服は人なり」の哲学で敵を易々と籠絡する少年達がいた。その名は聖闘士。その突きは糸を切り裂き、その蹴りは布地を破るという。――巨匠自ら描いた「フラショナールスーツ分解装着図」がおまけに付いたワイドスクリーン・バロックの傑作。俺のネクタイよ、靴よ、靴下よ、カフスボタンよ、上衣よ、ズボンよ、シャツよ、ふんどしよ、奇跡を起こせ!(服まかせ)

【関連情報】

『聖闘士星矢』(Wikipedia

『バリントン・J・ベイリー』(Wikipedia

 

(古賀)

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2008年1月20日 (日)

ジュリアス・シーザー

シェイクスピア作水木しげる画。

ブルータス「シーザー、おまえの時代は終わったのだ。今日からここにいるキャシアス先生が独裁者であるおまえにかわって公明正大な政治をおこなうのだ」

ビビビビビ(シーザーを刺す刃の音)

シーザー「ああっ」

アントニー「おおっ、なんというピンチであろう」

その後祖先の霊毛であんだマントルに身をつつんだシーザーの遺体が蘇り、ローマの石が立って歌い出すゲゲゲのうたが民衆の間に興奮の渦を巻き起こす。それを見たブルータスはあっという間にシーザー側に寝返る。

キャシアス「こんなことだろうと思った!」

ブルータス「あっ、親分。ぼ、ぼくは時と場合により右についたり左についたりする人畜無害な公明正大の士です。気にしないでください」

キャシアス「ばかもの!」

【関連情報】

『ジュリアス・シーザー(シェイクスピア)』(Wikipedia

『ゲゲゲの鬼太郎』(Wikipedia

 

(古賀)

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2008年1月 5日 (土)

時そば果つるところ

エドモンド・ハミルトン作。

「ひとつ、ふたつ、みっつ…いまなんどきだい?」

「へえ、百万年後で」

「ふーん、世辞をいうわけじゃねえが、いまどきこれだけ汁(つゆ)に超原子爆弾を豪勢にぶちこんだそばはそうそうざらにはねえ。こちとらミドルタウンっ子だ。気が短いから百万年後の世界に来るのに百万年もかかるなんて考えただけでいらいらしてくらあ。タイムトラベルで一瞬で来れるなんてうれしいねえ」  

【関連情報】

『タイムトラベル』(Wikipedia

 

(古賀)

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2007年12月24日 (月)

水滸からの伝言

施耐庵作。

毎日好い言葉をかけると好漢になり、悪い言葉をかけると悪漢になる108人の豪傑たちの物語。

星が人間に生まれ変わるなどと非科学的な主張をしており、一般には擬似科学書の典型とされるにもかかわらず、国語教育に使われるなど社会的影響が大きく、問題となっている。略称『水滸伝』。

【関連情報】

『水滸伝』(Wikipedia)

『水からの伝言』(Wikipedia)

  

(古賀)

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2007年10月 8日 (月)

夏どろへの扉

ロバート・A・ハインライン作

冷凍睡眠会社に押し入った泥棒がうっかり冬眠瓦斯のスイッチを押したためにやって来た30年後の未来は、泥棒に入った方が入られた方からたかられるという悪夢のような退廃した社会だった。

 

(古賀)

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月は地獄八景

ジョン・W・キャンベル作

地獄の閻魔大王の前に引き出された医師と山伏と歯医者と軽業師の4人は、地獄行きの罪を免じてもらうかわりに人呑鬼のくしゃみの力で食料も水も酸素もない月面に送り出されて、そこに血の池、針の山など新たな地獄を作り出すという難題を負わされる。

人間にはとうてい生存不可能な状況を、もうこれ以上死ぬわけない亡者がぶつぶつ言いながらあっさりクリアしてしまうという科学考証の正確さは、現在どころか当時の目から見ても噴飯もの。

(古賀)

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2005年3月28日 (月)

【ソーシャルネットワーク百合学園小説】

今野緒雪作。

「ごきげんよう」「ごきげんよう」

ニフティのフォーラムを懐かしむ乙女たちが 集う私立ミクシィ学園。

清く正しいパソ通生活を受け継いでいくた め、ここには『姉妹(マイミクシィ)』と呼ばれるシステムが存在していた。メッセージを授受する儀式を行って姉妹となることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。2ちゃんねる世代でパソコン通信の経験のない祐巳は、憧れの先輩である祥子から、突然mixi に誘われ…少女小説。

mixi にはいったら、プロフィールはきちんとね。マイミクシィ様が見ていらっしゃるわよ」

『マ イミク様がみてる』 集英社コバルト文庫

 

(古賀)

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2005年3月27日 (日)

【アメコミ風児童文学】

石井桃子作。

神社の境内にある大きな木にのぼっている最 中に遺伝子組み替えをした蜘蛛に噛まれたノンちゃんは、高層ビルの壁をよじのぼったり手から糸を出したりしながら白い雲の上までのぼっていく超能力を手にいれます。そこへあらわれた実験中の事故により体から熊手がはえた白いひげのおじいさんは、ノンちゃんに対する憎悪をあらわにしながら、ノンちゃんのこ と、お父さんお母さんのこと、いたずら好きのおにいちゃんのこと、ノンちゃんのこのあいだわかれた恋人のことなどをこと細かに追及しながらノンちゃんに迫ってきます。果たしてノンちゃんは世界を救うことができるのでしょうか。

『ノ ンちゃん蜘蛛になる』 福音館書店

(古賀)

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2005年3月26日 (土)

【ノーベル文学賞級日記】

トラックバックの使い方も良くわからないう ちにブログ日記をはじめたドイツのあるブルジョア家庭が、巨大掲示板ヲチ板の痛いブログスレに晒されて生への気迫を失い次第に没落していく悲劇を描く。

『ブッ デンブログ家の人々』 トーマス・マン作 岩波文庫

(古賀)

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2005年3月25日 (金)

【仮面王恐怖文学】

「永いあいだ、私は自分が死んだあとの光景 を見たことがあると言い張っていた・・・」

一個の無益で精巧な逆説として、黄金の仮面 をかぶった古代エジプト王のミイラが、発掘隊を呪い殺すことにのみ暗い情念を燃やす自己の忌まわしい性癖を赤裸々に告白する。

『ツタンカーメンの告白』 三島由紀夫作 新潮文庫

(古賀)

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2005年3月24日 (木)

【御曹司伝説本格ミステリ】

綾辻行人作。

奥州平泉で起こった奇怪な連続殺人事件。

現場に残された「鞍馬山から牛若丸が出でま して、その名は九郎判官」というダイイングメッセージ。

羊料理を作る鍋で犠牲者を次々殴り殺してい く犯人の真意とは?

800年前に行われた驚異の人間入れ替わり トリックの真相がついに暴かれる!

『ジ ンギス館の殺人』 講談社文庫

(古賀)

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2005年3月23日 (水)

【軍備増強権力意志思想書】

「この老いた聖者は森にいて、まだあのこと を何も聞いていないというのだろうか。核は指針だ、ということを・・・」

古代ペルシャの気鋭の論客が、日本国憲法改 正、日本国核武装を、2600年ほど時期尚早に語り倒す問題提起本。

『ツァ ラトゥストラは核語りき』 ニーチェ著 岩波文庫

(古賀)

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2005年3月22日 (火)

【盛者必衰弱肉強食随筆】

都に緑色の大流星雨が降り、それを直視した 人々は高貴な者も下賎な者も一人残らず目が見えなくなり琵琶法師になってしまうという末法の世ならではの天変地異が起こった。『平家物語』を奏でながらなすすべもなくうろたえる人々が、することがなく退屈なため本能のままに動き回りはじめた三本足の食肉植物「徒然草」に襲われて次々と食べられていく様を、 失明をまぬがれた冷静な観察眼で安全地帯から克明に描いた無常観あふれる人類破滅随筆文学の傑作。

『徒然草の日』 吉田兼好著 岩波文庫

(古賀)

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2005年3月20日 (日)

【飲食店之敵都市伝説ノベル】

「ぼくは自動的なんだよ。メニューを上から 下へ順番に次々注文するだけなんだ。だから名をツギーポップ(次から次へと出る泡)という・・・」

レストランや料理店が最もいそがしい時間帯 にあらわれ、全てのメニューを注文して残らず食べ尽くしてしまうといわれる黒ずくめの怪人ツギーポップ。ツギーポップがあらゆる飲食店の経営者から『死神』とおそれられるその本当の理由とは?新味覚ライトノベル。

『ツギーポップは払わない』 上遠野浩平  電撃文庫

(古賀)

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2005年3月19日 (土)

【出身暴露文学】

島崎藤村作。

飯山町の小学校の教師に赴任してきた瀬川丑松(うしまつ)は、自分の名前が丑なのに、実は先祖は三蔵法師のお伴をした豚の魔物であることをいかにして生徒に告白すべきか苦悩する。

『八戒』 岩波文庫

(古賀)

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2005年3月17日 (木)

【伝統再発見本】

「いま、暗殺文化は絶滅の危機に瀕してい る。かっては、暗殺文化は隆盛を誇っていた・・・歴史のなかで吟味され生き抜いてきた日本刀を使った暗殺の技法を私たちのスタンダードとして選んだ。暗殺文化は型の文化である。型の文化は、強力な教育力を持っている。一度身につけてしまえば、生涯をささえる力となる。自分の身を守るという観点から見れば、 日本刀による暗殺に優るものはない・・・」

伝統的殺傷技術の第一人者斎藤先生による空 前の暗殺ブームをよんだベストセラー。

『声を出させずに刺したい日本刀』 斎藤一 (新選組副長助勤)著

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2005年3月16日 (水)

【頓知少女小説】

ウェブスター作。

「大好きなおじさま。私思うんだけど橋が渡 れないのなら真ん中を渡ればいいんじゃないかしら?」

お寺の小坊主であるジューディの頓知の才が 気に入って、偉い禅僧になるためのお金を出してくれた親切な紳士の正体はなんと将軍さま!

『足利おじさん』 角川文庫

(古賀)

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2005年3月15日 (火)

【蹴技習得文学】

綿矢りさ作。

本場タイのキックボクシングに憧れる少女 は、同級生の少年を使って背後からの真空飛び膝蹴りの練習を。

『むえたい背中』 河出書房新社

(古賀)

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2005年3月14日 (月)

【魔法的交流小説】

川上弘美作。

脱獄不可能な牢獄から脱け出してきた囚人の 『センセイ』と再会した魔法学校の生徒である『私』。二人の間の歳の差を越えたゆったりとした心の交流を描く

『センセイのあずかばん』 文春文庫

(古賀)

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2005年3月13日 (日)

【双翅目男女交際マニュアル】

中野独人著。

物質をA点からB点に瞬間的に移動させる装 置の失敗により、(年齢-実験に失敗した年齢)=彼女いない歴だった青年科学者が、酔っぱらいを溶解液で追っ払ったことから、1人の女性と急接近。常駐している巨大掲示板の毒虫板の仲間たちから「街中で空をとばない」「レストランで天井にはりつかない」「食事中にやたらと手をこすりあわせない」「話をする ときは複眼をそらさない」などの温かいアドバイスが次々と。

『電送男』 新潮社

(古賀)

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2005年3月12日 (土)

【異郷純愛小説】

片山恭一作。

「ジェーン・・・」

世界で一番好きな人と永遠の別れをしたその 日も、彼はいつもとかわらずチンパンジーをお供に密林の王者をやっていた・・・。

『世界の中心で、アーアーアーをさけぶ』  小学館

(古賀)

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2005年3月 1日 (火)

【新伝奇味覚ノベル】

奈須きのこ作。

2年間の昏睡から目を覚まし、記憶と引き換 えに49倍カレーと50倍カレーの違いを識別する特殊な味覚を手に入れた少女を、様々な激辛料理が襲う。

『辛(から)の境界』上、下 講談社ノベル ス

(古賀)

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【特殊兵器小説】

福井晴敏作。

崩壊したナチスドイツからもたらされた巨大 などつき漫才用の小道具が、国家の運命と男たちの首をねじ曲げてゆく・・・。

『ハリセンのローレライ』Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ  講談社文庫

(古賀)

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