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2009年3月

2009年3月31日 (火)

【プロレタリアート対ブルジョワジー闘争小説】

【あらすじ】

火星科学センターを占拠した奇怪な異星人は、つかまえた火星科学特捜隊員の脳髄を使って火星人とのコンタクトをはかろうとした。
火星アラシ隊員「我々ハブルジョワジー星カラ来タブルジョワジー星人ダ」
火星ハヤタ隊員「ブルジョワジー星人!?」
火星アラシ隊員「我々ガ君達ガ火星ト呼ブM360惑星ヘ来タ目的ハ…」
ナレーション「彼等の星ブルジョワジー星は、階級闘争が元で滅亡してしまったのである。宇宙旅行中だった彼等は帰る場所を失い、仕方なく彼等の生存できる天体を求めて火星の近くまで来たのである。あいにく宇宙船の重力バランスがくずれて修理をするために立ち寄ったというのである」
火星ハヤタ隊員「君たちはこれから何をするつもりなのだ?」
火星アラシ隊員「我々ノ旅ハ終ワッタノダ。火星ハ我々資本家階級ニトッテ住ミヨイ所ニナルダロウ。我々ハ火星人ヲ労働者階級トシテ搾取スルタメ火星ニ住ムコトニスル」
火星ハヤタ隊員「地球に住んだらどうだ」
火星アラシ隊員「地球ニハ我々ノ嫌イナ……」
火星ハヤタ隊員「どうした。何故黙っている!?」
火星アラシ隊員「ソレハ言エナイ」
取り憑いていた火星アラシ隊員を抜け出したブルジョワジー星人は、巨大化して街を攻撃しはじめた。
一方、火星科学特捜隊本部では。
火星アキコ隊員「キャップ、何か方法はないんですか?」
火星ムラマツ隊長「蟹だ!地球にある生物はそれなんだ!」
火星アキコ隊員「火星にはないんですか?」
火星ムラマツ隊長「うん。だが、あるいは彼なら…」
火星アキコ隊員「彼?」
フラッシュ・ビームを点火してプロレタリアートマンに変身する火星ハヤタ隊員。
空を飛ぶ
ブルジョワジー星人に腕をクロスさせて甲殻類のような光線を放つプロレタリアートマン。
炎を出して地上に落下する
ブルジョワジー星人。
火星ムラマツ隊長「ううむ。やはり…」
火星アキコ隊員「蟹光線ですね、キャップ!」

『蟹光線』 小林多喜二作。

【関連情報】

『蟹工船』(Wikipedia

『プロレタリアート』(Wikipedia

『ブルジョワジー』(Wikipedia

『カニ』(Wikipedia

『スペシウム』(Wikipedia

『バルタン星人』(Wikipedia

2 侵略者を撃て』(光の国から愛をこめて

 
(古賀)

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2009年3月22日 (日)

陰萌師

夢枕獏作。

「おまえは良い漢(おとこ)だが、こういう方面の話はあまり興味がないのではないか?」
「だからどういう方面の話なのだ」
「萌えよ」
晴明は言った。
「萌え!?」
「萌えについて、話してきたのだ」
「何を話した?」
「たとえば、この世で一番短い萌えとは何であるのかというようなことをだ」
「一番短い萌え?」
「うむ」
「おれに考えさせるなよ、晴明。教えてくれ」
「この世で一番短い萌えとはハァハァだ」
「ハァハァ?」
「うん。ものの根本的な在様(ありよう)を縛るというのはハァハァだぞ」
「――」
「この世にハァハァできぬものがあるとすれば、それは何ものでもないということだ。存在しないと言ってもよかろうな」
「むずかしいことを言う」
「逆にたとえ平面のものであっても、ハァハァという念を込めることができればそれは現実に存在するのと同じだ」
「ほう」
「男が抱き枕を愛しいと思う。女がプリントシーツを愛しいと思う。その気持ちに名をつけて二次元と三次元の境を越えればハァハァ――」
「ほほう」
うなずいても、しかし、まだ博雅にはわからぬ様子である。
「晴明、おれにはその方面のことは良くわからぬ」
「わからぬでいいさ。巨大掲示板の名無しさんなどは、ハァハァの一言で、この世の一切の萌えキャラを手に入れたつもりになっているのだからな――」

【関連情報】

『夢枕獏』(Wikipedia

『陰陽師(小説)』(Wikipedia

『萌え』(Wikipedia

『ハァハァ』(はてなキーワード)

 
(古賀)

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