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2009年1月

2009年1月27日 (火)

人間失格

太宰治作小畑健画

「私は本当は大庭くんをワザじゃないのかと疑っているのです」
(こいつ…どういうつもりだ)
周囲に偽りの自分を演出しながら脳内に築きあげた理想の新世界の神になろうとする大庭葉蔵と、葉蔵の道化を一目で怪しいと見抜いた竹一。選ばれた2人の息詰まる知力と知力の戦いを描く異色サスペンス自伝風漫画。

【関連情報】

DEATH NOTE』(Wikipedia

『人間失格』(Wikipedia

太宰「人間失格」、人気漫画家「小畑健」の表紙にしたらバカ売れ』(痛いニュース(ノ∀`)

 
(古賀)

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2009年1月23日 (金)

宇宙船ビーグル号の冒険

AE・ヴァン・ヴォークト作京極夏彦訳

どこまでもだらだらと暗黒の続いている宇宙空間を飛び越えたところが、目指す彌伊繰(ビーグル)号である。
「壁を自由に出入りできるなんてそんな生物はまるで妖怪じゃないか!」
「情報総合学の前には不思議など何もないのだよ、刈田くん」
この言葉は黒産名(グローヴナー)の口癖である。いや、座右の銘といっても良い。
「だいたいこの宇宙には、あるべくしてあるものしかないし、起こるべくして起こることしか起こらないのだ。自分達の知っている、ほんの僅かな専門知識の範疇で宇宙の凡てが分かったような勘違いをしているから、ちょっと常識にはずれた野良猫や経験したことがない異星人に出くわすと、皆口をそろえてヤレ不思議だの、ソレ奇態だのと騒ぐとことになる。だいたい一知半解のアマチュアの寄り集まりに、全宇宙の危機のことがわかってたまるかい」

【関連情報】

AE・ヴァン・ヴォークト』(Wikipedia

『姑獲鳥の夏』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月22日 (木)

火星人ゴーホーム

フレドリック・ブラウン作吉田戦車訳

866779943人火星人~~866779944人火星人~~」
「『火星人かぞえうた』か……いい歌だ
866779982人火星人~~866779983人火星人~~」
「おい一体何人火星からやって来るんだ?」
「言うとルークくん、きっと怒るから……86678111人火星人~~」
「もういい、やめろお!」


【関連情報】

『フレドリック・ブラウン』(Wikipedia


『吉田戦車』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月20日 (火)

銀河パトロール隊

EE・スミス作和月伸宏訳

「メチャクチャ固エ!なんだ、このレンズは
「銀河パトロールをただの戦士だと思うな!レンズをただの偽造不可能な認識証だと思うな!これはあらゆる知的生命に対する完璧な精神感応による交信装置!伊達や酔狂で着用しているとでも思ったか?」
「思ってた!」

「いくぞキニスン、覚悟はいいか!」
「オウ、導師(メンター)、バッチリだ!何を隠そう!オレは精神力の特訓(を受ける方)の達人だ!」
「ブラボー!!だがアリシア人も精神力の特訓(をする方)の達人だ!」
「で、何のための特訓だ?」
「それはヒミツ。何故ならその方がカッコイイから!」

「心眼!キニスンアイ!!……ボスコーンの正体見極めたッ!」
「すげー、それもレンズの機能!?」
「否!これは鍛え抜かれた自身の眼力!」

「悪魔の様に黒く、地獄の様に熱く、接吻の様に甘いこれがシオナイトの味か!」

「ヴァンバスカークはこう見えても優秀なんだ……高等数学は全然できないけど!」
「こう見えてもホントはすごく優しいだぞ……宇宙斧でなにかとすぐにブチ撒けたがるけど!」
「二人とも後で土下座!!」

【関連情報】

『レンズマン』(Wikipedia


『武装錬金』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月18日 (日)

銀河帝国興亡史

アイザック・アシモフ作福本伸行訳

セルダン「ククク言うまでもなくこの計算結果は苦しみのたうつ暗黒時代の予測に溢れておる。400億以上の人民の動きが1つのトランターを弱体化させ1つのトランターの弱体化が500年後の銀河帝国の完全な滅亡だそれが心理歴史学の仕組み……。わしはその冷酷必然を認め常に自らに言い聞かせておる……
ガール「…………
セルダン「ところが世の中には銀河帝国が滅亡するなどありえないなどとわしを審問する輩もおってわしは実にこういう連中が嫌いでの……。もし本気でそう思っておるのならさっさとこのわしを処刑すればいいのだグズグズ言わずに……
ガール「…………
セルダン「つまりわしは生涯銀河帝国の滅亡を回避するなど無駄な努力はせぬとそうハッキリ心に決めておる……。無論ファウンデーションはある第一と第二のふたつもあるがわしは使わん……!」
ガール「うっううっ……!」
ざわっ…… ざわっ……

【関連情報】

『アイザック・アシモフ』(Wikipedia


『賭博黙示録カイジ』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月17日 (土)

人形つかい

ハインライン作ながいけん訳

「ギャワー!!これはおそらくナメクジどもの陰謀じゃよー!
奴らはいつのまにかこの地球に潜入して、罪もないわしらの仲間を 魂のないあやつり人形にし、次々と仲間を増やしていました。なぜだか知んないけど
「でもそんな宇宙的規模の陰謀に、一秘密捜査官にすぎないぼくとヘンな諜報機関の長のおやじに打つ手はあるのか?」
「たっぷりあるのじゃい!奴らの正体については諸説あるが代表的なものをあげてみよう」

・謎の宇宙人。
・タイタンから来た。
・地球侵略を神に約束されている。
・上半身裸の男に弱い。
・体内に秘密の情報交換のノウハウがある。
・どこかに変な弱点があるという何かを感じた。

「これじゃあ何も分からんのと一緒だ!」


【関連情報】

『ロバート・A・ハインライン』(Wikipedia


『神聖モテモテ王国』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月15日 (木)

幼年期の終り

アーサー・C・クラーク作高橋留美子訳

「うちがオーバーロードだっちゃ!オーバーマインドの言いつけでやって来たっちゃ!」
……彼女が地球の管理をするのか?」
「そう」
「人類同士が殺しあうのは別にかまわないっちゃ!でも食用か自衛以外の目的でほかの動物を殺すのは承知しないっちゃ!お仕置きをするっちゃ!」
「ぎゃあああああああ!」
「さあ、地球人の進化の果てを見届けて帰るっちゃ!」
「宇宙のさだめじゃ 

【関連情報】

『幼年期の終り』(Wikipedia


『うる星やつら』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月12日 (月)

ヨブ記

関根正男&松任谷由実訳 岩波文庫

ある祭りの日、神を恐れ敬うことこの上ない義人ヨブのところに、隣に住むお洒落なお姉さんが訪れて「今夜8時になればサタンがあなたを撃ちにやってくる」と告げる。
「違う。そのような理不尽なできごとは絵本だけのお話だ」と神の与えた過酷な試練に苦悩するヨブ。
「あなたももっと大人になればわかる」などの友人の言葉に納得できないヨブは「義人(よいひと)がなぜ散々苦労するのか」とつむじ風を追い越しながら天の町から来た神に堂々と問答を挑む。

後世のクリスマスソングに多大な影響を与えた人間と神の対決の物語。

【関連情報】

『ヨブ記』(Wikipedia


『恋人がサンタクロース』(はてなキーワード)

恋人サンタクロース(YouTube

 
(古賀)

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2009年1月 9日 (金)

トカトントン

太宰治作石ノ森章太郎画。

「津軽に生まれし者は津軽に帰れ…」
不完全な自殺回路を持つ人造人間失格津島修治はトカトントンの音を聞くと何ともはかない馬鹿らしい気持ちになってしまうという弱点があった――いつもいろんな偶然でトカトントンの音がカットされて、あやうく難を逃れ小説家に変身する太宰治のネガティブな活躍を描く傑作SF巨編。

第1話『恐怖のグレイサイキングは津軽の使者』
第2話『怪奇グリーンマンティスのここを過ぎて悲しみの市』
第3話『呪いオレンジアントは恥の多い生涯を送って来ました』
第4話『悪魔のブルーバッファローは悪い人です。ああ、我慢ならない。生かして置けねえ』
第5話『イエロージャガーの魔の手が唸りをつけてセリヌンティスの頬を殴る』
第6話『ブラックホースが玉川上水で待つ』

【関連情報】

『太宰治』(Wikipedia

『人造人間キカイダー』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月 8日 (木)

イエス・キリストの憂鬱3

谷川流作。

「つまるところ、世の終わりが来てほしいという希望と、そんなものが来るはずないという常識論が、彼の中でせめぎ合っているんですよ。イエス・キリストは言動こそエキセントリックですが、その実、まともな思考形態を持つ一般的な人種なんですよ。青年時代は砂嵐のようだった精神も、ここ数年は割に落ち着いて、僕としてはこのまま落ち着いていて欲しかったんですけどね。ここに来てまた、トルネードを発生させている」
「どういうわけだ」
「あなたのせいですよ。あなたがイエス・キリストにバプテスマを授けなければ、我々は今もまだ彼を遠目で観察するだけですんでいたでしょう」
「俺がどうしたって?」
「荒野で我々(サタン)に試みられるように吹き込んだのはあなたです。あなたとの会話によって彼は奇妙な人間ばかりを集めた集団を作る気になったのだから、責任のありかはあなた(ヨハネ)に帰結します」
(参考:「涼宮ハルヒの憂鬱」P235)

マタイによる福音書(第4章)

【関連情報】

『イエス・キリスト』(Wikipedia

『涼宮ハルヒシリーズ』(Wikipedia

 
(古賀)

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イエス・キリストの憂鬱2

谷川流作。

「ある日、突然僕は自分に、魔力が備わったことに気付いた。その力をどう使うべきかも何故か知っていた。僕と同じ力を持つ存在が僕と同様に力に目覚めたこともね。ついでにそれがイエス・キリストによってもたらされたことも」
「一億万歩譲ったとして、イエスにそんなことが出来るとは思えん」
「そうでしょうね。我々だって信じられなかった。一人の人間によって世界が創造されたのかもしれない、なんてことをね。しかもその人間はこの世界を自分にとって面白くないものだと思いこんでいる。これはちょっとした恐怖ですよ」
「なぜだ」
「言ったでしょう。世界を自由に創造できるなら、今までの世界をなかったことにして、望む世界を一から作り直せばいい。そうなると文字通りの世界の終わりがおとずれます」
「だったらイエスに自分の正体を明かしたらいい。悪魔(サタン)が実在すると知ったら、喜ぶぞ、あいつ。世界をどうにかしようとは思わないかもしれん」
「それはそれで困るんですよ。イエス・キリストが悪霊や魔力なんて日常に存在するのが当たり前だと思ったなら、世界は本当にそのようになります。物理法則がすべてねじ曲がってしまいます。そこにある石が命じるだけでパンになり、水がブドウ酒になる。高い所から飛び降りても傷一つなく、ソロモンのような栄耀栄華も思いのまま。盲人の目がひらき、死人が復活する。宇宙全体がメチャクチャになりますよ」

マタイによる福音書(第4章)

【関連情報】

『マタイによる福音書』(Wikipedia

『イエス・キリスト』(Wikipedia

『涼宮ハルヒシリーズ』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月 5日 (月)

よしひこどんとつきのいし

松谷みよ子文瀬川康男画。

とても科学的な物知りおじさんのよしひこどんが何十年かに一度の真っ青な月の光による『月打(ムーンストラック)により気がおかしくなり、「かぐや姫が月から来たのは捏造。あれはただの玉の輿願望の強いヤリマン女」という説をおとぎ話の国の住民たちに広めはじめたからさあ大変。

『よしひこどんとひのたまおばけ』『よしひこどんとふしぎなさーくる』『よしひこどんとなんでもぷらずま』『むぺんばこうかでこごえたよしひこどん』と続く科学的おとぎ話『よしひこどん』シリーズの最新作。

【関連情報】

『大槻義彦』(Wikipedia

『月の石』(Wikipedia

『月光条例』(Wikipedia

 
(古賀)

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2009年1月 4日 (日)

やまなし

宮沢賢治作。

二人のぷにな子供らが青白いパソコンの画面を見ながらお絵描きをしていました。
「やっぱりボクの方が大きいね」
「姉さん、わざと大きく描いているんだい。ボクだってリアリティを度外視すればもっと大きく描けるよ」
「描いてごらん。おや、たったそれきりだろう。いいかい、姉さんが描くから見ておいで。そら、ね、大きいだろう」
「大きかないや、おんなじだい」
「キャラに対するひいきめで大きく見えるんだよ。そんなら一緒に描いてみよう。いいかい、そら」
「やっぱりボクの方大きいよ」
「本当かい。じゃ、も一つ描くよ。」
「だめだい、そんなに興奮しては」
そこへぷにのお父さんが出てきました。
「もうねろねろ。遅いぞ。あしたコミケ(注1)へ連れて行かんぞ」
「お父さん、ロロとルルーシュ(注2)はどっちの方が大きいの」
「それは兄さんの方だろう」
「そうじゃないよ、ロロの一物の方が大きいんだよ」
妹のぷには泣きそうになりました。
そこでお父さんは妹ぷにの機嫌をとろうとこのあいだゲットしたばかりの『ロロ×ルル本』を見せました。
「どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟している。いい仕事だろう」
「おいしそうだね、お父さん」
「待て待て、明日になればこの程度のものはいくらでも手に入る。そしたらひとりでいくらでもハァハァできるから、さあもう寝室に帰って寝よう、おいで」
親子三人は自分等のねぐらに帰って行きます。

私のやおい(注3)同人腐女子についての幻燈はこれでおしまいであります。

(注1 賢治の考えた架空の地名)
(注2 賢治の考えた架空のアニメ『コードギアス反逆のルルーシュR2』に出てくる架空の兄弟)
(注3 賢治の考えた架空の同人用語。やまなし落ちなし意味なしの略)

【関連情報】

『宮沢賢治』(Wikipedia

『コードギアス反逆のルルーシュ』(Wikipedia

『コミックマーケット』(Wikipedia

『腐女子』(Wikipedia

『やまなし』(青空文庫)

 
(古賀)

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