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2008年11月

2008年11月29日 (土)

イエス・キリストの退屈

谷川流作

「ちょうどいいわ。誰でもいいんだけどヒマならバプテスマ授けなさいよ」
「バプテスマを授けてほしいのはこっちだ」
「ねえ、あんた。世の終わり、来ると思う?」
「来るんじゃねーの」
「じゃあ、神の怒りは?」
「まあ、あってもおかしくはないな」
「ふーん……それらくだの毛ごろもよね」
「まあな」
「あんた、名前は?」
「バプテスマのジョン・スミス」
「……バカじゃないの」
「お前のくつを脱がせてやるほどの値打ちもないってことにしといてくれ」
「あの娘は誰?」
「ヘロデ王の娘のサロメの姉ちゃんだ。突発性ひと目惚れ病にかかっていてな。持病なんだ。所構わず口づけするために俺の首を切り落としてお盆に載せて運び歩くつもりなのさ」
「帰るわ。ちゃんとあたしにふさわしい正しいことをやったし。じゃね」
神の御霊にわざわざ下ってきてもらってありがとうのセリフもなしか。無礼極まりないが、いかにもイエスがやりそうなことだ。
(参考:「涼宮ハルヒの退屈」P104~P110)

マタイによる福音書(第3章、第14章)

【関連情報】

『洗礼者ヨハネ』(Wikipedia

『洗礼』(Wikipedia

『ヨハネ』(Wikipedia

『ジョン・スミス』(Wikipedia

『サロメ(戯曲)』(Wikipedia

『涼宮ハルヒシリーズ』(Wikipedia

 
(古賀)

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