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2008年8月

2008年8月17日 (日)

リア王

シェイクスピア作

自分の娘コーディーリアにそそっかしいと言われて激怒したブリテン王リア。
「コーディーリア、この父をそこつ者と申すか。それがお前の本心か」
「はい。それが私の嘘偽りのない考えでございます」
「憎い奴じゃ!お前など生まれてこない方が良かった。お前に分け与えるべき財産は皆姉娘たちにやってしまうゆえに、お前は身一つでどこにでも行ってしまえ」
「わかりました」
身支度をととのえるコーディーリアを見ながらしばらく思案していたリア王。
「待て待て、コーディーリア。出て行くには及ばぬ。良く考えたら予には他に娘はなかった」

【関連情報】

落語のあらすじ 千字寄席 『松曳き』

『リア王』(Wikipedia

 
(古賀)

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2008年8月16日 (土)

発狂した宇宙

フレドリック・ブラウン作永野のり子画

「ドッペルバーグくん、これは一体どういうこと?」
「だからあ、まだわかんないのかな先生は!ここは可能な組み合わせがすべて存在する無限数の宇宙の一つで、先生は気がついたら僕が心から望んだこの世界にやって来て、恥ずかしいコスチュームを着た宇宙の女になってアルクトゥルース人に追いかけまわされていたってことだよ!」
「そ、そういうものなの?」
「まったく…ベティ先生もいいかげんに学習してほしいよな。変質者好きするパルプSFのパターンというものを…ほら、アメージング・ストーリーズを貸すから」
「ひーっ!」

【関連情報】

フレドリック・ブラウン』(Wikipedia

『永野のり子』(Wikipedia

 
(古賀)

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2008年8月15日 (金)

オセロ

シェイクスピア作

ムーア人の将軍オセローが戦争にでかけて留守の間に、色男のキャシオーと浮気をしていた妻のデズデモーナ。ところが戦争が思いのほか早くかたづき、オセローが酔っぱらって帰ってきた。

あわててキャシオーを押し入れにかくしたは良いが、オセローは押し入れの前に陣取って酒を飲みながら戦争の手柄話などはじめたからどうにもならない。困ったデズデモーナは酒を買いに行く途中出会ったイアーゴーに助けてくれと頼んだ。

デズデモーナと一緒にオセローのところにやって来たイアーゴーは「さっき横で面白い話を聞きましてね。自分の亭主が戦争にでかけている間に浮気していた妻が、旦那が帰ってきてあわてて間男を押し入れに隠したはよいが、それ、あなたのように亭主が押し入れの前に陣取ってしまったため、間男を逃がすことができなくなったんです。そこでその浮気妻に相談をうけた私は一計を案じ」とオセローの頭の上からハンカチーフをすっぽりかぶせ「こんな風に亭主の頭からハンカチーフをかぶせている間に、浮気妻がこっそり押し入れから間男を連れ出して逃がしたってわけです。どうですか、面白い話でしょう?」

オセロー、自分のことを言われているとは最後まで気がつかず「ああ、そうか。そいつあうまく逃がしやがったなあ。それにしてもその亭主は馬鹿な野郎だ」

【関連情報】

語のあらすじ 千字寄席 『風呂敷』

『オセロ(シェイクスピア)』(Wikipedia

 
(古賀)

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2008年8月 9日 (土)

アルジャーノンに花束を

ダニエル・キイス作赤塚不二夫画

「タリラリランのコニャニャチワ」「賛成の反対なのだ」「国会で青島幸夫が決めたのか?」などの意味不明の発言しかできない精神遅滞の中年男性が、大学の後輩の作った頭の良くなる薬により幼少期の天才的頭脳を取り戻す。しかし急激に頭が良くなったことにより、彼の周囲の人間関係には亀裂が生じ、妻と2人の子供は彼の元から去っていってしまう。

ある日、彼より早い時期に薬の実験台にされた鰻犬のアルジャーノンに異変が起こる。くしゃみとともに歯車を吐き出し人間の言葉が喋れなくなったアルジャーノンを見て、中年男性はそう遠くない時期に自分も以前の状態に戻ってしまう運命にあることを悟るのだった。

「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかにはなたばをそなえてやってほしいのだ。これでいいのだ」

【関連情報】

アルジャーノンに花束を』(Wikipedia

『天才バカボン』(Wikipedia

 
(古賀)

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