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2005年12月

2005年12月30日 (金)

一握の砂外伝 スカーフェイス

石川啄木原作 山内雪奈生画 秋田書店

「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて人食い蟹とたたかう」
「はたけどはたけど猶(なお)わが闘争楽にならざりぢっと拳を握る」
「たわむれに死骸を背負いてそのあまり重きに泣きて三歩あゆまず」
「砂山の砂に腹這い蟹鋏のいたみを遠くおもい出づる日」

堅い石を一握りで粉々の砂にしてしまう超握力の詩人が巨大な甲殻類に己が一分を通すためにこの度本気で拳を握る!火花を散らす最強のチョキと最強のグー。無敵無敗の文学者石川啄木の波乱万丈の武勇伝。


(古賀)

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2005年12月24日 (土)

【江戸庶民精神分析戯作】

式亭三馬著。

「亡者になられた?それは抑圧された攻撃性ですな」
「冷酒でも良かった?それは性的な欲望を暗示していますな」

ウィーンから日本にやって来た心学の開祖が、市井に生きる庶民の赤裸々な欲望を様々な言い間違いや夢の分析を通じて明らかにしていく過程を面白おかしく描き出す。

『浮世風呂糸』 角川文庫


(古賀)

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