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2005年9月

2005年9月29日 (木)

暗黒館の殺人(上)(下)

綾辻行人作 講談社ノベルス

「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「いてっ」
「あっ、失礼」
「まったく…こうも真っ暗じゃ、ここがどこなのか、ここには何人いるのか、密室なのか密室でないのか、起こったのが殺人なのか人間消失なのかさえさっぱりわからん…」


(古賀)

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2005年9月25日 (日)

【頭脳破壊的障害物小説】

地球から何千光年も離れた惑星ブレインの地表にある謎の巨大構築物を調査にやって来た探検隊は、惑星上で今だかって経験したことがない奇怪な現象に遭遇する。
「た、太陽が西から昇って東に沈む・・・」「や、柳の枝に猫がいる…」「タリラリラーン」
次々と意味不明の言葉を叫び正気を失っていく隊員たち。
それが謎の構築物の出す波動が人間の頭脳に干渉したための現象であることが判明した時はすでに遅く、最後に1人だけ正気を保っていた隊長も「レレレのレー」という呟きを残しみんなと同化してしまう。
「これでいいのだ・・・」
遥かなる虚空から一部始終をずっと観察し続けていた存在。彼の真の意図とは一体何か?

解剖学の巨匠が自らの知見を最大限に生かして書きあげた傑作ハードSF。

『バカの壁』 養老孟司著 新潮新書


(古賀)

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2005年9月22日 (木)

キムの旅

時雨沢恵一作 電撃文庫

「地上の楽園は美しくなんかない。それ故に、宣伝は美しい・・・」

三国一の美男子キムと言葉は話さないが無言の威嚇は得意な(一種の)飛行機のテポドン。
彼等が出会った人民は、少し哀しくて、とても空腹で、とてつもなく反日だ――今までにないライトな感覚の政治ノベル登場。

『宣伝の国』
『拉致の国』
『捏造の国』
『核カードの国』


(古賀)

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2005年9月17日 (土)

おはようミッフィーSEED

ディック・ブルーナ作 講談社

遺伝子操作によって生まれたウサギであるミッフィーと(口が×状なのがコーディネーターの証)、遺伝子操作をうけていないナチュラルな動物であるボリスやグランティたちとの(口が普通なのがナチュラルの証)朝起きてから夜眠るまでの間の激しい戦いを描く美動物キャラ満載の新感覚絵本。
ミッフィーをうさこちゃんとして育ったいわゆるファーストミッフィー世代にはややウケが悪い。


(古賀)

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2005年9月15日 (木)

113歳のハローワーク

村上龍著 幻冬社

○仙人 不老不死という将来有望な職業。惜しむらくは修行をはじめるのが少しばかり遅すぎます。あとは時間との競争。

○妖怪 器物や動物は100年以上年を経ると化けるといいます。必要なのは人間としてのプライドを捨てることだけ。

○御前 後ろに黒服の男たちをひかえさせながら、錦鯉を手に抱いて庭の池の黒猫にエサをやりつつ(あるいはその逆)「そろそろ楽にしてやれ。それがあの男のためだ…」とかもってまわった言い回しをするだけでやっていける比較的楽な職業。何とかして権力を手に入れましょう。

○達人 修行を100年ほどはしょっていきなり拳法の達人を名乗りましょう。ハッタリがほどよく効けば1度も立会いをせずに余生をおくれるかも。

○死体置き場の管理人 棺桶に片脚つっこんでいるあなたは死体から親しみを感じられることうけあい。たまには添い寝をしてあげましょう。

○墓掘り人夫 いろいろな意味で手間がはぶけます。

珍寿を過ぎるまで1度も仕事をしたことがない言語道断なニート老人のための、あからさまになげやりな職業大全。
同じ著者の『13歳のハローワーク』と読み比べてみるのも一興。


(古賀)

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2005年9月10日 (土)

よつばと!

あずまきよひこ作 メディアワークス

「何としても髪の毛の秘密を奴らに渡してはならない」・・・緑色の不思議な髪を持つ謎の少女よつばと、どこか外国の秘密機関から彼女を連れて逃げ出してきたとーちゃん。「何としても髪の毛の秘密は守り抜く」・・・普段はのほほんとしたキャラだがいざとなると完全武装した特殊部隊100人分の戦闘力を発揮する殺人機械ジャンボ。「何としても髪の毛の秘密を探り出してみせる」・・・お隣さんを装いつつひそかによつば達を監視しつづける謎の三姉妹。「何としても髪の毛の秘密を探り出せないような役立たずは不要だわ」・・・姉妹の上に君臨する冷酷非情な母。「何としても髪の毛の秘密を持ち帰れ」・・・暗躍する各国の諜報機関。「何としても髪の毛の秘密を取り戻せない最悪の場合は殲滅せよ」・・・使命完遂のためには死をも厭わない秘密機関の工作員たち。微妙なバランスが保たれた一触即発の状況の中、いつかは本当にやって来る平穏な日常を夢見つつ天然を演じつづける人々の姿を淡々と描き出す大人気コミック。


(古賀)

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ドン・キホーテ

セルバンテス著 岩波文庫

騎士道精神に満ちた高潔さと、風車に突進していくような無謀さと、裏切り者サンチョのベッドに愛馬ロシナンテの生首を置くような残酷さをあわせもつ男。ゴッドファーザーの異名を持つスペインマフィアの首領(ドン)キホーテ・デ・ラ・マンチャの波乱に満ちた半生を描いた長篇小説。世界初のギャング文学といわれている。


(古賀)

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2005年9月 8日 (木)

【不条理銀河失踪漫画】

「えー、そもそもフォースの暗黒面とは不治の病気です。一生治りません。ぬか漬けのきゅうりが生のきゅうりに戻れないのと同じです・・・」
「げっ!」

銀河の将来の絵を描いている最中に、突如魔がさしてジェダイの騎士をほっぽりだし失踪してしまったアナキン。
母ちゃんと子供を置き去りにしたまま、デススターの中で黒い鎧を着て闘病生活をおくる赤裸々な巨匠の姿を独自のユーモラスな筆致で描く話題作。

『シス日記』 アナキン・スカイウォーカー作 吾妻ひでお画 イースト・プレス


(古賀)

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2005年9月 6日 (火)

アッコちゃんの時代

林真理子作 新潮社

「鏡を貰ったことなど一度もない。鏡がわたしを求めただけ」

魔性の鏡を使って本性を偽り、大将、少将、カン吉、ガンモと次々男の体を渡り歩く奔放な小悪魔アッコ。
無数の媚態と3つの声を使いわけながら、バブルのさ中なのか前なのか後なのかいまいち良くわからない時代の下町を駆け抜ける伝説の女子小学生を描く最新長篇。


(古賀)

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2005年9月 4日 (日)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか

山田真哉著 光文社新書

プロローグ さおだけ屋の死体はなぜ見当たらないのか?
エピソード1 さおだけ屋とユダヤ人
エピソード2 さおだけ屋をとりまくフリーメーソンの陰謀
エピソード3 実は月面で商売していなかったさおだけ屋
エピソード4 米軍は宇宙人のさおだけを隠していた
エピソード5 人類はさおだけ屋だけではなかった!
エピソード6 さおだけ脳の恐怖
エピソード7 守護さおだけを持て
エピローグ さおだけダイエット――さおだけ5000本使って無理なく1か月20キロ痩せる

いまだかってなかった画期的な会計学の入門書。


(古賀)

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